第十二話。悪魔召喚士キンジ?ドキドキ添い寝は命懸け??
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》持ちな俺が手を出すわけないだろうが!
それが無くても、一之江の殺します、は信憑性もあるだけに逆らえないしな。
「しかし……Dフォンが壊れていない事だけは解ってしまいましたね」
「……まあ、な」
一之江を不可抗力とはいえ、呼び出せたのがその事実を示している。
多分、俺が持つ2台のDフォンうちの1台、このDフォンは『百物語の主人公』専用のDフォンなんだろう。
Dフォンはそれぞれのロアによって違いがあるのだろう。
様々な制限がかかっていたり、別の機能が付いていたり、な。
「まさか取り込んだロアを召喚する能力が、『百物語の主人公』にあるとは思いませんでした。
______ある意味、最強アイテムですね、未来では」
そうだな最強だな、未来では、な。
今は一之江を呼び出せるだけだが、俺が無事に生き延びれば合計百のロアを呼び出せるはずだ。
悪魔召喚士。
さっき自分で言った言葉だが、本当にそうなる可能性がある。
ただし、懸念事項もある。
「『百物語』の主人公役は他にも百人くらいいたらしいが……」
「そうですね、確かに『百物語』の主人公が存在している事は、『8番目のセカイ』にも記載されています」
「それなのに、能力は解らなかったのか?」
「そこは詳しい内容はありませんでしたから。あるのは、『ロアを統べる可能性がある』というもので……脱落率も高いという事だけが記載されていました」
「百人の主人公がいて、その全員が脱落しているって事か?」
脱落率100%かよ??
今まで誰も無事に物語を完成できなかった、完成『不可能』なロアという事か。
「はい。そしてそれぞれの物語は詳しく語られませんでしたからね」
謎が多い物語でもあるようだな。
あのモードになってない俺さえも最近になって自覚が出たところもあるからな。
何も知らない状態で主人公に選ばれた人や主人公の自覚を持てないままロアにやられた人とかもいたのかもな。
「どうにか、無事にやり遂げないとな」
「そうですね。私もあっさりやられる主人公に捕らえらた、間抜けな最初のロア、とか言われたら大損です」
「失敗したら……そうなるのか」
「なので、モンジには見事『百物語』を完成させて貰わなくてはなりません。『素晴らしい主人公と最も縁のあったロア』となれば存在も安泰ですから」
一之江に何かしてやれる事はないのかと考えていた俺だったが、こいつ自身の為に何が出来るかを知った。
______無事に百個物語を集める事。
俺が百物語を完成させれば一之江はもう、他のロアやハーフロアを襲う必要はなくなる。
存在性を世界にアピール出来れば一之江は消えなくて済むのだからな。
そうすれば一之江は戦わなくてもいいん
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