第十二話。悪魔召喚士キンジ?ドキドキ添い寝は命懸け??
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なり、赤く明減を、開始した。
(この感じ……まさか??)
「……ふぅ」
その溜息を耳のすぐ後ろから聞いた時、ゾクッと背筋が凍り付いた。
「……もしもし私よ。今、貴方の後ろにいるの……」
「え、あ、あれ?も、もしかして……」
このDフォンの機能がなんとなく解った瞬間だった。
「そのDフォンは『百物語』の主人公の特別仕様のようですね。貴方はそうやって、攻略した都市伝説のデータを呼び出し、私達ロアを召喚出来るのかもしれません」
「す、凄えな!悪魔召喚士みたいだなー俺」
「ええ、そうですね……」
Dフォンはめちゃくちゃ熱いままで、赤い光は今にも『お前、殺されるぞ!』と光り輝いて警告しまくっているが前世で散々、相棒から『風穴!』と実銃を向けられていた俺の経験上、このくらいで慌てたりむやみやたらと怖がったりはしない。
こういった相手に対して有効なのは______
気を反らして逃げる。
この一手に尽きる。
「しかも我々は、自分の意思に関係なく、無理矢理呼び出されるみたいですね……」
地獄の底から響くような、イライラとした声が背後から聞こえる。
そのイライラが俺に向かう前に俺は行動を起こす。
何か物を、気を反らせられる物を投げれば……桃まんを投げれば……って駄目だ。
今手元とに桃まんなんかねえし、桃まんを投げて気を反らす技はアリアにしか使えねえ!
遠山金次、絶体絶命……
「え、えーと……怒ってるのか?」
恐る恐るそう尋ねると、一之江からは______
「ベッドで、うとうと幸せ気分でいる時に呼び出されて、マジで殺したい気分満々なんで、是非振り向いて、私を見てくれませんか?」
そんな返事が返ってきた。
うわぁ。機嫌悪っ??
「振り向いて、姿を確認するまでが、一之江のロアだから、だよな」
「ええ。スイッチみたいなものです。『振り向いて確認』したら絶対殺害出来ます。ですが、その行動をしなければ、こうやって後ろにいるままです」
絶対殺害ときたよ。
なんとかして命を繋がないと、俺の人生はここで終わる。
「……いつまでですか」
つい、敬語で聞いてしまったが命取られるよりマシだ。
矜持?何だそれ、食えんのか?
「こういうのは大抵朝までと決まっています。なので、貴方を殺さないと私は家のベッドでぬくぬく寝れないわけです。なので殺す」
「丁寧語がいきなり断定になった??」
「殺す」
「2度も??」
寝る直前の一之江はかなりの危険人物のようだ。
「いやいや、ちょっと待てくれ、一之江」
「知らなかったんだから仕方ないと思いますが、知らなかった
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