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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第64話 父として
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、数体巻き込み一気に壁へと叩きつけた。

「早く奥へ………」

完全に撃退することなど考えていなかった。

「もう時間が………」

焦る気持ちを何とか抑えながら進む。孤立している以上、一瞬の油断が命取りとなる事を分かっていたからだ。

「ラケーテンハンマー!!」

進む道を塞いでいたブラックサレナ達の攻撃を回避しながらグラーフアイゼンで押し潰す。

「ギ……ガガ……」

完全には押し潰せないものの中途半端に破壊することで修復のスピードを遅くすることが出来た。

「今の内に!!」

後方からも敵が追ってくるような音が聞こえてくる。立ち止まっている余裕はなかった。

「!?あれは………!!」

そうしてヴィータは攻撃を受けながらも強引に突破していき、とうとう最深部まで辿り着いた。

「よし、後は中で………!?」

レーザーによる攻撃が飛んできて、咄嗟に横に転がるように避けた。

「あれは………黒の亡霊?だけどあんなに装甲が厚かったか?」

黒く厚い装甲を纏ったその姿はまるで大きなボールの様に丸くなって見えたが、正面の装甲に切れ目があることが確認できた。

「翼のようなものか?………だとしたら完全に別物と思った方がいいな………おっと!!」

再び放ってきたレーザーを避けながら向かっていく。

「相手が誰であろうと押し潰すだけだ!!」

勢いさながら横振りにグラーフアイゼンを振った。

(動かない!!貰った!!!)

そう確信したヴィータは更に力を込める。

「………」

そんなヴィータの攻撃に相手は丸い身体の中心に切れ目が入り、広がる。

「やっぱり翼!!だとしても……!!」

ヴィータは動じず、そのままグラーフアイゼンをぶつけた。

「なっ!?」

しかしその攻撃は広げた翼に止められてしまった。

(こいつ………今までの奴よりも桁違いに硬い………!!)

跳ね返され、体勢を整えるヴィータ。
追撃されるかとも思ったが相手は先ほどの場所から一歩も動いていなかった。

「大きい………」

自分が小さいのもあるが翼を広げた姿はまるで後ろの扉を守るゴーレムみたいで、威圧感があった。

「ちっ………!!」

相手は先程と同じく身体と翼の各場所から追尾性のレーザーを発射。細くホーミングしてくるレーザーにヴィータは回避に徹することになってしまった。

(こんな所で足止め喰らっていられないのに………!!)

時間も限られ、後ろからも追っ手がすぐそこまで迫っている。
まさに背水の陣であった。

(どうする、どうする………!!)

必死に自分の中で冷静になるように言い聞かせ、思考を巡らせる。
しかしどう考えてもヴィータの中では答
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