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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第64話 父として
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『………手応えありね』
大きな爆発に包まれた様子を見てエリスが呟く。タイミングも狙った箇所も悪くはなかった。恐らくフィールドを展開する前に直撃しただろう。
だけど、少し間を置いて言ったエリスも薄々感づいていた。
『いいえ、まだよ………』
零治が言おうとした言葉をホムラが先に言った。確かに手応えはあった。だがクレインがこれで終わりだとは思えなかったのだ。
「………エリス、来るぞ」
爆発の煙が消え、現れるアーマー姿のクレイン。
「驚いた………流石に経験の差は大きいね。データばかり頼らず戦闘訓練もするべきだったよ」
現れたクレインは無傷とは言わないものの、ダメージはほぼ無いようだった。
『嘘だろ!?フルパワーのグラビティブラストをあの程度で耐えたって言うのか!?』
『違うわ、あれは………』
「フォースフィールド………」
ホムラが話す前に零治が呟いた。
『えっ!?でもフィールドは右手を出さないと………』
『それが嘘って事ね………』
「失礼だな……私は一言も右手を出して発動するなんて言っていないよ?」
エリスの呟きに困った様な顔で答えるクレイン。
「だがやはり加奈の様にはいかないようだな。加奈だったらもっと広範囲に展開できるし、今の攻撃くらい耐えきっている」
「そこは私も分かっていたさ。………まあそれでも充分使えるものだけれどね」
クレインの言う通り、今のを防がれるとブラックサレナでは決定打を与えることは出来ない。
(だからと言って………)
フィールドが防げないクロスレンジの攻撃に移れば先程と同じように地面から出現した槍で貫かれてしまう。
桐谷もリーゼだったから致命傷にならなかったものの、ラグナルフォームであれば無事でいられるかどうか分からない………
『あなたが何を考えているのかは分かるわ、だけどのんびりしている余裕があるのかしら?』
『そうよ零治、ゆりかごが月に完全に近づいてしまったらエース・オブ・エースの彼でももう止められない………それまでにゆりかごに展開されたバリアーを解かないといけないの……』
エリスの言葉で大体の今の状況は分かった。
原作ではバリア云々の内容があったかどうかなんてそんな細かい事をもう覚えていない。ただ覚えているのは、なのはがヴィヴィオを助けた事、フェイトがスカさんを捕らえた事、そしてヴィータが中枢部を破壊した位だ。
(だけどこれだけ覚えていれば俺の記憶をホムラから確認しているであろうクレインはかなりの対策が取れるはず………ヴィータは大丈夫なのか………?)
「くそっ、うじゃうじゃと!!」
横薙ぎにグラーフアイゼン振るい
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