第2章 宇宙を目指して
ファントムタスクの滅亡、終戦
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各地の戦闘は圧倒的な勝利の連続で進み、レイヴン社の部隊は遂にホワイトハウスの喉元までたどり着いていた。
アメリカ軍は疲弊し、大半が戦闘前に白旗を上げる。
そして、スコール・ミューゼル率いるファントムタスク本隊との交戦が始まった。
その数は150に達した。だが、桁違いの性能を誇るレイヴン社のISを駆るエース部隊の敵ではなく、次々とファントムタスクの部隊は墜ちていく。
最後にはスコール・ミューゼルの親衛隊と本人だけにまで追い詰めた。
「ここがあんたの墓場だ、スコール・ミューゼル」
接続したツインバスターライフルを右手に保持し、構える。左手にはコールしたビームマシンガンを握る。
それに合わせて部隊員も各々の得物を構える。さらにドイツ、ロシアの援軍も到着した。
こちらの戦力はアルティメス7機を含むレイヴン社エース部隊30機、ロシア軍精鋭部隊20機、ドイツ軍シュヴァルツェ・ハーゼより10機の計60機。
対してファントムタスクの戦力はスコール・ミューゼル含んで15機。ただし、スコール・ミューゼル以外のISはアメリカ軍の量産型で大したことはない。搭乗者を補整に入れてもこちらが遥かに優性な戦力だ。
しかし、スコール・ミューゼルの機体だけはまだ全貌が明らかになっていない。考えたくはないが、アルティメスと同等かそれ以上の可能性もあり得る。
迂闊な動きはできない…。
にらみ合いが続く中、沈黙を破ったのはファントムタスクだった。
スコール・ミューゼル以外の14機がレーザーライフルによる射撃を始めたのだ。火線は俺に集中していた。それを回避すると同時にツインバスターライフルでスコール・ミューゼルを狙い撃つ。
計測不能なほどのエネルギー係数を誇るビームがスコール・ミューゼルがいた場所を焼き払った。
それは当たり前のように回避された。
ビームを躱したスコール・ミューゼルはまずシュヴァルツェ・ハーゼの1人に狙いを定めた。
右手に握られたレーザーマシンガンから赤いレーザーが連続して放たれ、狙われた1人に降り注ぐ。
彼女は回避行動をとるも、かなりの被弾を受ける。
「先に雑魚から片付けるぞ」
そう言ったのはシュヴァルツェ・ハーゼ隊長のラウラだった。
学園で幾度も共闘した彼女と俺は戦友と呼べるほどの信頼関係を築いていた。
だからこそ、彼女の意図を瞬時に理解出来る。
「了解した」
そう俺が応えると同時にレイヴン社の部隊はファントムタスクの親衛隊におどり掛かる。
マリシアス部隊が牽制し、アルティメスがまとめて攻撃し撃墜していく。
それはわずか12秒でケリがついた。
「残るは貴様だけだ、スコール・ミューゼル」
腰部レール砲を展開し左右同時に
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