第1部
第10話 激闘、横須賀沖迎撃戦〜其ノ三〜
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同時刻
「……フゥン、中々ヤルノネ」
未だ漆黒の闇に包まれた海上に、其れはあった。
黒い有機的なデザインに漆黒の飛行甲板。
塔のように聳え立つ艦橋。
日本本土侵攻艦隊を指揮するグレード1、姫級の一翼を担う、空母棲姫だ。
艦隊旗艦である彼女は艦隊を二分し、自身自らの偵察によって危険と判断した白い戦艦……リンドヴルムを撃沈する為、陽動を仕掛けた。
そして思惑通り陽動に引っ掛かったリンドヴルムを航空戦力で撃滅しようとしたのだが、思いの外対空防御に秀でていたのか、麾下の空母隊の艦載機の攻撃を物ともせず、リンドヴルムは逆に次々と無力化していた。
「……久々二ゾクゾクスルワ……コンナ戦イハミッドウェー∴ネ来……フフフ」
空母棲姫は嗤う。
久々の強敵≠フ出現に嗤いが止まらない。
これ程胸踊ったのはいつ$Uりだろうか。
《第1時攻撃隊壊滅、第2時攻撃隊接敵シマス》
「第3時攻撃隊ヲ発艦サセナサイ」
《了解》
配下の空母ヲ級の報告に瞬時に判断を下す。
例えこの海戦に敗北しても、白い戦艦の戦闘力さえ測れれば御の字だ。
喪った艦はまた補充≠キればいい。
「アラ?」
霊子電探に反応が3つ。
白い戦艦との間に割り込むように前進しながら近づいて来る。
友軍……深海棲艦の反応を示す霊子波長は合流するでもなく、ただ真っ直ぐ海上を進んでいた。
横須賀鎮守府に潜入していた戦艦棲姫と、その配下だ。
此方に砲を向けた$艦棲姫からは何の通信も無く、明らかに第2時攻撃隊の進路を阻むように立ち塞がった。
「ソウ……ソレガ貴女ノ答エネ」
空母棲姫は瞬時に悟った。
「全艦二告グ、戦艦棲姫ハ人類二下ッタ、之ヲ撃滅セヨ。
艦載機、全機発艦」
空母棲姫は無慈悲に、只冷酷に、1人ほくそ笑んだ。
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