第百八十九話
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第百八十九話 街を歩いていて
華奈子と美奈子は両親と共に街に買いものに出ていた、休日の買いものは非常に楽しくかつ満足出来るものだった。
その中でだ、いつもと違う外出着を着ている華奈子がこう美奈子に言った。
「たまにはね」
「こうした服を着て」
「うん、お揃いのね」
華奈子は赤、美奈子は紫だがそれぞれ奇麗なドレスの様な服を着ている。華奈子はいつものキュロットではなく丈の長いスカートだ。
その色違いの服を着ている美奈子もだ、こう言ったのだった。
「いい感じよね」
「美奈子はいつもそうした服だけれど」
「それでもね」
「普段とは違ってね」
それで、というのだ。
「ドレスみたいな。コンサートで使うね」
「そうした服だから」
「いいわ」
こう笑顔でだ、華奈子に言ったのである。
「こうした服を着るのも」
「そうよね、あたしもね」
「華奈子もそうした服は」
「普段は違うけれどね」
今はというのだ。
「いい感じよ」
「そうよね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「いや、今は普通に外出しているけれど」
ここでだ、華奈子は少し真面目な顔になって美奈子に言ったのだった。
「最近のあたし達って作詞作曲や演奏の練習はしてるけれど」
「クラウンの活動は」
「コンサートとかはね」
ライブでもだ。
「あまりね」
「していないわね、確かに」
「時間はあるのに」
それでもというのだ。
「そうよね」
「だから」
「うん、そろそろね」
「またライブとかコンサートを」
「してみない?」
こう美奈子に提案するのだった。
「皆とお話してね」
「それからね」
「どうするかね」
「そうね、確かに最近ね」
美奈子も言うのだった。
「していないから」
「それじゃあね」
こうした話をだ、外出中にしたのだった。二人は楽しんでいるその間にふと音楽活動、クラウンのことを思い出したのである。
第百八十九話 完
2014・11・28
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