暁 〜小説投稿サイト〜
ひねくれヒーロー
賢者は聞き、愚者は語る
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「本当だよ・・・このバカ・・・」


額にキスの雨が降る

恥ずかしさに避けようと体を捻るが、シュロとナルトがオレを抱きしめ固定した

まだ先生にも抱きしめられているというのに・・・三人分の体重がオレを襲う

視線を感じて、視線の主を探すと、我愛羅がじーっと見つめていた

 
「・・・君麻呂戦、手助けありがと」


視線に耐えきれず、顔をそむけて礼を言う

一体何がそんなに気になるのやら・・・


「・・・あぁ、あの骨使いのことか・・・」


・・・自己紹介とか、してなかったもんな

普通敵の名前なんか知らないか


「え?! コン、あいつと戦ったんだってば!?」


ナルトが叫び、一瞬だけ姿を見ていたシカマルも表情に驚愕が漏れている


「・・・戦ったというより・・・燃やした?」

「溶かした・・・の間違いだろう」


・・・いや、骨は確かに溶けてたけど・・・

どっちかといえば燃やした、じゃないかな

シュロやイカリからよく戦えたなと感心される

すると隅で黙っていた砂の姉弟がぼそぼそと何かつぶやいている


「うっわ・・・えげつねえのが木の葉にもいるじゃん・・・」

「流石地獄の業火と言われるだけある・・・」


・・・・・・

聞きずてならない、言葉が聞こえてきた


「何それ地獄の業火とか超痛い」


心からの感想は、転生組にしか通じなかった


「どこか傷でもあるのかい?」


ペイン、あんたが天然だっていうのは理解した

だから黙っていろ











◇◆◇三代目◇◆◇






地獄の業火

それはこの幼い下忍に与えられた不釣り合いな二つ名

木の葉の者には緘口令をひいていたというのに、他里の者から安々と漏れるとは思わなんだ

病室に集まったときに、言っておくべきであったのう・・・

余計な気を使わせまいと、頑なに隠した結果がこれか・・・



ねたみコンは里外へ飛び出し、音忍と交戦した後、森で倒れているところをカカシに発見された

死んではいないが、何時死んでもおかしくない重傷の身

通常であればすぐさま入院させ、治療させるべきであった


しかし、あの子をそのまま木の葉病院へ入院させるには、危険過ぎる事情があった


「噂というのは、厄介なものだな」


担当上忍、シナイが漏らした言葉

木の葉の下忍たちは皆、何のことかと首を傾げる


ねたみコンにまつわる噂


大蛇丸と対峙し、なおかつワシを救いだしたという噂は千里を駆け巡り、他里に知られるようになった

共に戦った再不斬の存在は
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