再会とクリア
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てる気がしてな。今から命をかけて戦うのに緊張感がなさすぎる。こんな遠足気分みたいな雰囲気で本当にいけるとは思えないんだ」
「それには同意だな。少し浮かれすぎている」
エギルたちもそう思ってるらしい。その雰囲気のままボスのいる二枚扉についた。そしてディアベルが扉の前に立ち、パーティーごとに隊列を整える。そろったらディアベルはたった一言、口にした。
「勝とうぜ!」
そう言って扉の中心に手を置き、ゆっくりと扉を開けた。
「行くぞ!」
部屋の中に入ると、そこは長方形の部屋で奥行きが百メートルくらいある。そして、その奥にこの前、一度戦った《イルファング・ザ・コボルトロード》が見えた。コボルト王はこちらの姿を捉えたのか、椅子に座っていたコボルト王が高々と飛び十メートル先ぐらいに着地して、
「グルルラアアアッ!!」
獣らしく大きな叫び声を上げる。この叫びが開戦の合図のように第一層ボス攻略戦が始まった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今回、壁としての役割についている自分は、エギルや他の仲間とともにボスのタゲをとっている。それを何度も繰り返してどんどんゲージを減らしていく。しばらくしてスイッチと叫び、壁役が交代する。
「よし、いい感じだぞ」
エギルが声をかける。それに答えて、ポーションを飲もうとする。そのとき、
「ゲツガ後ろだ!!」
エギルと同じパーティーの仲間プレイヤーがゲツガの名前を叫ぶ。素早く後ろに振り返ると、目の前のところまで取り巻きの《ルインコボルトセンチネル》が迫っていた。
「ッチ!!」
舌を打ちをし、ぎりぎりのところ剣先を髪を斬ったが何とかスウェーで回避する。しかし回避するだけでは意味がない。だから、避けた体勢から、あごを蹴り上げる。すると弱点の首元が出てきた。そこにあまり時間をかけずに、両手剣スキル《ディサイド》を食らわせる。
このスキルは、横一文字に斬りつけるスキルだ。そのスキルを食らったセンチネルはHPを空にしてポリゴン片に変わった。
「ありがとう。助かった」
礼を言った後、またすぐに交代をした。そしてようやく最後のゲージ間で減らすことができた。するとコボルト王が、突然、自分の持っていた武器を上空に投げ捨てたのだ。
ココからが正面場。コボルト王が曲刀に持ち変える。そして、そのままスキルを放とうとする。それに備えようとしたが咄嗟にキリトの声が聞こえた。
「だめだ、下がれ!!全力で後ろに飛べーーーーーーーッ!!」
その言葉に反応し後ろに大きく飛ぶ。すると今さっき自分の立っていた場所に深紅の輝きを帯びた何かが通り過ぎる。それはコボルト王の持っている物だと分かった。
その攻撃を受けたディアベル率い
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