再会とクリア
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ターかもしれないと。しかし、今は攻略メンバーは、リーダーのディアベルの意見に任せている。
待つこと数秒でディアベルが叫んだ。
「━━みんな、今は、この情報に感謝しよう!」
聴衆がさわさわと揺れる。その発言は、βテスターとの対立ではなく融和を選ぶとも取れるからだ。
「出所はともかく、このガイドのお陰で、二、三日はかかるはずだった偵察を省けるんだからな。それに一番死ぬ可能性のある偵察だったからさ」
広場のいろいろなところで賛成などの声が聞こえる。そしてボスのステータスについて説明を終える。そしてディアベルが声を上げて言う。
「━━それじゃ、早速だけどこれから実際の攻略作戦会議を始めたいと思う!何はともあれ、レイドの形を作らないと役割分担もできないからね。みんな、まずは仲間や近くにいる人とパーティーを組んでみてくれ!」
(パーティーを組むのか……)
しかし、自分は昨日の出来事があるためパーティーに入れてもらえるか分からないしもしかしたらあぶられる可能性もある。まあ、パーティーメンバーが最高人数が六人だし、もしもの時はあぶられ組に入れてもらえばいいだろう。
そんなことを考えていると、声をかけられた。
「よう。お前はまだパーティー組んでないのか?」
話しかけてきたのは、昨日βテスターのことを代弁してくれた巨漢のプレイヤー、エギルだ。
「ああ、昨日のこともあるからな。仲間になってくれる奴がいるか考えてたんだ」
「確かにな。それなら俺たちのパーティーにはいらないか?もともと五人だったから一人足りないんだよ。お前さえよければ入るか?いいだろ、みんな?」
そう言って後ろの4人のプレイヤーに聞くとみんな笑顔で賛成してくれた。
「ありがとな。それなら遠慮なく入れさせてもらうぜ。昨日も言ったと思うが、俺の名前はゲツガ。よろしくな」
「こちらこそ。俺も昨日言ったと思うが、エギルだ」
みんなと自己紹介を交わす。メンバーは四十四人だから、六人パーティーを組むにしても二人余る。キリトは余ってないだろうか?、と思い、辺りを見渡すとキリトは赤いケープを着た細剣使いとタッグを組んでいて、パーティーを組めていなかったらしい。ドンマイと思いながらボスモンスターでのルールを聞いて今日の会議も終わった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次の日、攻略のためボス部屋と向かっていた。しかし、何処となく今のパーティーの雰囲気が気に入らなかった。なぜなら、ほとんどのものが浮かれているからである。命を懸けて戦うのにほぼまったくといって緊張をしていないのだ。
「どうした?そんな顔して?」
ゲツガの不服そうな顔を見てか、エギルが話しかけてくる。
「かなり浮かれすぎ
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