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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十九話 新たな一歩   ★
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が来てくれたのがうれしかった。

「時間はあまりないけど少し話をするといい」
「俺も外すよ。二人だけでな」

 ユーノはなのはの肩からアルフの肩に移り、私となのはを残して皆は少し離れたところに向かう。

「「ありがとう」」

 クロノや士郎の心遣いが嬉しい。

 そして、なにより大切な人がこうして傍にいてくれるそれだけでうれしい。
 でも一緒にいられるのは少しの時間だけ

「その……これからしばらくお別れなんだよね?」
「うん。少し長くなるかもしれない」

 私がやった事の責任もあるからすぐには難しいかもしれない。
 それでも

「必ず帰ってくるから、なのはと士郎がいるここに」

 私の言葉に一瞬目を丸くするけど

「うん。待ってる」

 なのはは満面の笑顔で頷いてくれた。
 あと……アレだけは絶対に返事をしないと

「あとなのはが言ってくれた事、友達になりたいって」
「うん」
「私なんかでよかったら……その、なのはの友達になりたい。
 でも私、どうしていいのかわからなくて」
「……友達だよ」

 なのはの言葉に一瞬キョトンとしてしまう。

「なのはの名前を呼んでくれて、なのはの友達になりたいって思ってくれるんなら友達。
 もう私達友達なんだよ」

 なのはが私の手を握ってくれる。
 その手はとても暖かくて、なのはがここにいる証。

「だから、待ってる。
 待ってるからフェイトちゃんが帰ってくるの」
「うん。約束する。
 大切な友達との約束だから、必ず戻ってくるから」
「うんうん」

 ああ、駄目だ。
 我慢できない。
 泣いたりしないで笑って行こうと思ったのに我慢できない。
 なのはも顔を歪ませて私の胸に飛び込んでくる。

 そんななのはを力一杯抱きしめて、その温もりを感じる。
 大切な友達。
 その温もりがうれしくて笑みがこぼれて、離れてしまうのが悲しくて涙が止まらないまま、なのはを抱きしめ続けていた。




side 士郎

 抱きしめ合うなのはとフェイト。
 そんなフェイトの姿を見てうれし泣きするアルフとアルフを慰めるユーノ。
 プレシアの眼にも涙が浮かんでいた。

 そんな中立ち上がるクロノ

「……時間か?」
「ああ、残念だけど」
「確かに残念だが一時の別れだ。テスタロッサ家はここに戻ってくるからな」
「ええ」
「もちろんだよ」

 俺の言葉に笑って頷くプレシアとアルフ。

「そろそろいいか?」
「うん」

 クロノの問いかけに頷くフェイト。

「士郎もありがとう」
「私からも改めてお礼を言うわ」
「何かあったら連絡しろ。時空管理局を相手にしても手を貸す」
「そんな事にならない
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