十五話:強さって色々あるよな?
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とつまらないにゃー」
「あの……」
「ルドガーも私に黙ってどっかに行っちゃうなんて酷いにゃ」
「あのー」
「なに? ルフェイ」
突如としてどこかに行ってしまったルドガーに対してブツブツと文句を言っている所に
ルフェイから話しかけられたので思考を中断してルフェイの方を向く。
「ルドガーさんと喧嘩したのですか?」
「にゃ? 別に喧嘩はしてないけど、ルドガーったら私に何も言わずにどこかに行っちゃったら怒ってるだけにゃ」
まあ、本当はどこにいるかぐらい仙術で分かってるんだけどね。
ただ、何も言わずに行ったことに怒ってるだけにゃ。
「え? それって……浮気じゃないですか?」
「へ?」
一瞬、ルフェイの言っていることが分からず変な声が出る。
浮気? 別にルドガーはそんなことでいなくなったんじゃなくて合宿の為に居なくなったわけだし。そもそも、ルドガーは誰とも付き合ってないから浮気が発生するはずがない。
もしかして私が知らない誰かとルドガーが付き合ってる?
……あれ? 何だか考えてたらむしゃくしゃしてきたにゃ。
て、それより、ルフェイは一体何を勘違いしてるのにゃ?
「ルフェイ何でそんなことを聞くのにゃ?」
「えっと、ルドガーさんと付き合ってるんじゃないんですか?」
「にゃっ!? にゃにゃにゃにゃに言ってるのにゃ!!?
べ、別に私はルドガーとつ、付き合ってなんかないにゃ!!!」
にゃうー!? どうしてこの子はそんなことを言ってるのか全く分からないにゃ!!
ルフェイは盛大な勘違いをしているか、あのサルに変なことを吹き込まれたに違いないにゃ!! そうにゃ! そうに決まってるにゃ!!
「でも、最近は毎日のようにルドガーさんのお家に行ってますし。口を開けばルドガーさんの事を話してますよね?」
た、確かに最近は毎日のようにルドガーの家に行ってる気が……。
と言うか私ってそんなにルドガーのことばっかり話してたの!?
にゃうー……何だかすっごく恥ずかしいにゃ。
ううう……今、絶対、顔が赤くなってるにゃ。
と、とにかく今は誤解を解かないと!
「いいかにゃ、ルフェイ? 確かにルドガーはイケメンで強くて優しくて一緒に居ると楽しくておまけに料理もプロ並みに出来たり、家事万能だったりするけど私達は別に付き合ったりとかはしてないにゃ」
「………えっと、今のは惚気ですか?」
ポカンとした顔でそう返される。
分からないにゃ。私はルドガーに対して思ってることをそのまま言っただけなのに。
解せないにゃ。
「とにかく、私達はそういう関係じゃない! そういうことにゃ!!」
「そうですか…でも、私はお二人はお似合いだと思いますよ」
「そんなこと言っても何も変わらないにゃ
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