十五話:強さって色々あるよな?
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り抜いたその後は何をして生きればいいんだろうな?
もしかしたらさ、俺には誰かの為に生きることしか出来ないのかもしれない。
だからこそ、そうやって生きて来た昔が懐かしいのかもな……。
「ルドガー?」
「っ! ごめん。眠くてちょっとボーっとしてた」
「そうか、悪かったな。こんな時間に相談なんかして」
「気にするなって。困った時はお互い様だろ」
そう言って、笑顔を浮かべて何とか誤魔化す。
いやー、イッセーが単純な奴で助かったな、うん。
「……なんか今そこはかとなく馬鹿にされた気がするんだけどよ?」
「気のせいだろ」
何故ばれた!?
まさか、考えていることが出やすいと評判の俺の顔のせいか!?
これは早急にポーカーフェイスを習得しないとな……。
目標はガイアスレベルだ。
「まあ、いいか…じゃあ、今度こそお休みな」
「ああ、いい夢見ろよ」
ふう……結局、俺はまだ眠たくないけどすることもないし寝るか。
俺もいい夢が見られたらいいんだどな。
『…ピ、ピンキスト』
『ダメです! もっとピンクへの想いを込めてください!!』
『くうぅ……ピンキスト!』
『バホー! そんなのじゃいつまでたってもプロピンキストにはなれないんだからな!』
『いや、別になれなくても―――』
『『次は成功させてくださいね(るんだぞ)!!』』
『くそっ! こうなったら、やけくそだ! いくぞ!!』
『解放します! ピンクの力!』
『ピンクゥゥゥゥゥ!』
『ピンカァァァァァ!』
「ピンキストオオオオオオオッッ!!!」
「……朝からうるさいです」
「オウフッ!?」
どうも、たった今、後輩から目覚まし代わりのジャンピングニーをプレゼントされたルドガー・ウィル・クルスニクです。
多分、小猫は俺が寝言で魂を込めたピンクへの愛を叫んでいたのが気にいらなかったんだろうな。寝ていた俺の腹にジャンピングニーを決めたのにも関わらず。
さらに追い打ちをかける様にマウントから拳を振り下ろしているのが良い証拠だ。
まあ、おかげで目はバッチリ覚めた。しかし、顔が痛い。
「……いいウォーミングアップが出来ました」
「なっ! まだやるのか!?」
「……私の爽やかな朝を邪魔した罰です。……てへ☆」
無茶苦茶いい笑顔で後輩から死刑宣告を下されたルドガー・ウィル・クルスニクです。
明日の朝日どころか今日の朝日が拝めるかどうかも心配になってきました。
結局、騒ぎを聞きつけた来てくれた祐斗が小猫を引きはがしてくれるまで俺はサンドバックになり続けていたのだった。
……俺、今日の修行休んでいいかな?
〜おまけ〜
「ルドガーがいない
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