第3章
月光校庭のエクスカリバー
第81話 魔弾の竜撃手
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人は自分の手で直接切り付けるのが最高だからな♪」
ベルは特に気にした様子も無く、ナイフの刃に舌を這わせる。
相変わらずの切り裂き魔っぷりだった。
「人は好き好んで切る物じゃないと思うんだけどな…っと!」
突然、兄貴がしゃがんだかと思ったら、首があった位置に強烈な回し蹴りが放たれていた!?
蹴りを放ったのはカリスだった。
その後もカリスは千秋を圧倒した時の様な体術の応酬を放つが、兄貴も持っていた銃を上に放り、高度な体捌きでカリスの攻撃を捌く。
「ハァ!」
「ッ!」
体術の応酬の結果、兄貴がカリスを背負い投げで投げ飛ばした!
ズガガガガッ!
そこへ空かさず、落ちてきた銃を左手でキャッチ、カリスに向けて引き金を引く。
「くっ…」
カリスは顔を腕で覆い、銃撃をモロに受けた。
だが、銃弾がカリスを撃ち抜く事は無かった。
「防弾仕様ね。でも、白衣までわざわざそうする必要あったの?」
「科学者に取って白衣は戦闘服と同義ですからね。いろいろ手を加えているのですよ」
「律儀だね。まあ、僕のこのサングラスもいろいろ戦闘用に改造されてるけどね」
「なんだ、オシャレじゃなかったのかよ?」
「ほとんどオシャレだけどね」
戦闘中に洒落っけを求めんなよ…。
「明日夏は戦闘中じゃなくても少しはオシャレには気を遣いなよ」
「……心読むな…」
そして、余計なお世話だ…。
「さてと、そっちは二人掛かりかな?」
兄貴は並び合うカリスとベルを見据えて言う。
「俺は一人でやりてえんだけどな…」
「そうもいかなさそうですしね」
「ふ〜ん」
兄貴は再び武装指輪(アーム・リング)を使い、もう一丁の今持っている銃の青色の物を取り出し、カリスも数体程の死人兵を出現させていた。
「………」
『………』
互いににらみ合い、一触即発の空気を作り出していた。
そして、先に動いたのは、カリスの死人兵だった。
ズガガガガッ!
ズガン!ズガン!ズガン!
兄貴はそれに合わせ、赤の銃は連射(フル)、青の銃は単発(セミ)で狙い撃つ。
死人兵は皆頭部を撃ち抜かれ、活動不能になっていった。
「フッ!」
「オラッ!」
死人兵の合間を縫って、カリスとベルが兄貴に肉薄、そこから体術の応戦となった。
二人掛かりでさすがに兄貴も危ないと思ったが、心配は杞憂だった。
千秋を圧倒したカリスとライニー達を圧倒したベルが二人掛かりで攻撃されているにも関わらず、兄貴は二人の攻撃を見事に捌ききっていた!
しかも、明らかに兄貴は余裕を持っていた。
ボゴォォッ!
「っ!」
なっ!?足元から死人兵が二体現れ、兄貴の両足を拘束しやがった!?
兄貴は即座に死人兵の頭部を撃ち抜く!
「これで!」
「っ!」
だが、その隙を突かれ、カリスに羽交い締めにされてしまう!?
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