三十八話:夏だ!海だ!水着だ!
[10/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
お仕置きをしたらきっと戻ってくれるよね!」
(あ、後少し、前かがみになってくれたら乳首が―――見えたあああああっ!!!)
集中力が下がるから変態は頼むから黙ってろ!
それと、ヴァーリはその格好で不用意にかがむな!!
色々と見えて困る。まあ、普段から裸だからあまり変わらねえかもしれねえが。
((((見えそうで見えないから見えた時に感動できるんです!!!))))
(知るか!!)
変態と常人の思考回路を一緒にするんじゃねえ!!
俺はしごくまともな人間だ!!
「それじゃあイッセー君の――」
「お仕置きタイム――」
「スタートですね」
「けっ! 上等だ!!」
もう今の状態じゃあ、止まりそうにないのでこいつらが落ち着くまでの間逃げさせてもらうとするか。すぐに『赤龍帝の手袋』を出してあいつらの出方を見る。
「私から行きます! 極限イングラム! 水かけバージョン!!」
高速のフットワークから生み出される拳の三連撃で水の弾丸を作りだし俺にぶつけてくるアーシア。俺はそれを最小限の動きで躱していく。本来ならここでカウンターにでも入るところだが俺はこいつらを傷つけるつもりはねえからな。
「次は私…!」
「水の柱を全方向からか……あれが本物か」
全方向から襲い掛かってくる巨大な水の柱を幻覚で作りだす、クロームだったが超直感を持っている俺には通じず、有幻覚だけを見破られてあっさりと避けられた。
有幻覚と幻覚の切り替えが上手くなりゃ、俺でも避けれなくはなりそうだがまだまだだな。
「私は甘くはないよ?」
「けっ! イリナか」
悪態をつきながらイリナのトンファーを横に飛んで避ける。
すると俺が立っていた場所が大きく抉れて穴が出来る。
それと同時に砂が舞い俺の視界を狭くす―――ちっ!
足元から出て来た鎖をバックステップで間一髪で避ける。
てっきり、砂で視界を隠してそこから攻撃してくると思ってたが、足元からか。
俺を攻撃した時点で隠していたもう片方のトンファーから伸ばしていたのか。
しかも俺の着地地点も計算して……器用なまねをしやがる。
「もう、大人しく捕まってよ」
「俺は何もしてねえよ!」
「取りあえず、私に黒歌さんと同じことをしてくれるまで許さない!」
「何でてめえの願望が入ってんだよ!? それと何もしてないって言ってるだろうが!」
ダメだ、こいつら。全く止まる気がねえ。
一端、眠らせるしかねえか?
「ヴァーリさん、レイヴェルさん、お願いします!」
「分かったよ。ユニちゃん」
「分かりましたわ。ユニ様」
何故だ!? なぜ、ユニが統率をとっているんだ!?
あいつらを従わせるとか俺でも出来ねえぞ!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ