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鎧虫戦記-バグレイダース-
第05話 追撃のレヴィアタン
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隊長の言葉にセキレイはキレた。

「それに戦う上での不利さに変わりはないしな!
 ‥‥‥でも、俺はお前に絶対負けねぇぞッ!!」

 ダダダダダダダダダダッ!!

セキレイはそう言いながらレヴィアタンに向かって走っていた。

?フッ、無鉄砲なヤツだ?

 バシュッ! バシュッ!

隊長はレヴィアタンの肩のハーケンを発射した。

 ドガドガッ!  

しかし、セキレイの走力はハーケンより速く
彼は全てのハーケンを回避した。ハーケンはそのまま床に突き刺さった。

「当たるかよ、そんな遅い武器!」

ついに、セキレイは肩のハーケンの狙えない至近距離の位置に入り込んだ。
そしてそのまま彼はジャンプをして″レヴィアタン″に飛びかかった。

「これで終わりだぁッ!!」

セキレイの鉤爪が、″レヴィアタン″の頭部を狙った。

 ガシッ!

「な、何ッ!?」

″レヴィアタン″はセキレイ手で掴んで捕まえた。
彼は空中で回避することができなかったのである。
そもそも″レヴィアタン″の腕の動きにセキレイは気付いていなかったのだが。

?捕まえたぞ、セキレイ?

″レヴィアタン″は手に力を込めた。
セキレイは完全に身動きが取れなくなった。
締め上げられているため彼は苦悶の表情を浮かべていた。

?このまま電撃を与えてすぐにあの世に送ってやろう?

 バチチッ! バチバチッ!

″レヴィアタン″は腕にも電流を流すことが可能なのだ。
電撃が腕付近で流れているのか、そこには火花が散っていた。


「セキレイお兄ちゃんッ!!」

ハトが遠くからセキレイに叫んだ。

「バカッ、どこかに隠れてろッ!!」

セキレイは締められて呼吸のほとんどできていない状態だったが
それでも彼女に忠告するために必死に叫んだ。

「まだ隠れてるんだ!」
「いやぁッ!お兄ちゃんが死んじゃやだぁッ!!」

ジョンがハトを抑えているが、彼女は必死に暴れながら泣き叫んでいた。

「お願いだ!ハトだけは助けてくれッ!!」

セキレイは必死に隊長に叫んだ。

?‥‥‥‥‥‥駄目だ。お前を殺した上で、彼女も殺させてもらう?

それを聞いたセキレイは絶望した。

?‥‥‥‥‥‥命令だからな?

 カチッ  バリバリバリバリバリィッ!!

「ぐああぁぁあぁぁああぁぁぁぁぁあぁぁああッ!!!!」

セキレイは強力な電撃を浴びて、苦痛の声を上げた。
そして、″レヴィアタン″は手を広げて彼を離した。

 ドシャッ!

セキレイは音を立てて床に激突した。
そして、彼はそのまま動かなくなった。

?‥‥‥‥‥‥‥‥‥任務完了《ミッションコンプリート》?


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