第05話 追撃のレヴィアタン
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ケン″だ?
「″プラズマハーケン″!?」
皆さんは超伝導をご存じだろうか?
温度が非常に低い状態である時、電気抵抗がゼロになるという現象で
最近では、リニアモーターカーに使われている技術である。
これが室温で可能になれば、さらに科学は進歩していくのに‥‥‥‥‥‥
科学者たちは、自分たちの限界を感じ始めていた。
しかし近年発見されたレアメタル、″エマニウム″によって
高温状態でも超伝導を確認することが出来たのである。
そして、それを応用した新技術が“磁回転電源装置”である。
分かりやすく説明すると、中の超伝導状態のコイルが磁力を受けて回転し
それで得たエネルギーを使って活動するというものである。
エネルギーは無限に供給されると仮説が立てられていたが
現実は上手くいかなかった。
そのため、“永久磁回転装置”を作るべく計画が進められていた。
しかし、今だ成功は見られなかった。一人の黒人の少年が現れるまでは‥‥‥‥‥
何十回も実験が繰り返され、ついに一度目の成功を期した。
しかし、その装置はその後の実験には失敗してしまった。
この事例が三回起こっていたが、その三回には必ず黒人の少年が見学に来ていた。
見学は収容者がガラスの向こう側からその実験の経過を見ていくというものであり
誰でも自由に見ていくことが許可されていた。
その法則性に気付いた戦国博士は彼に精密検査を行い
彼が″侵略虫″と人間の混血児であることが分かった。
さらに、彼は我々の科学では説明できない物理現象を引き起こす能力
″超技術《オーバースキル》″を使うことができたのである。
彼の″超技術″は″磁界制御《マグネティックコントロール》″。
磁石に関する現象そのものを制御する能力であり
この能力が実験の結果を大きく変えたのでる。
結論により、“永久磁回転装置”の作成は不可能とわかった。
しかし、彼の能力を今後の計画に生かすために
彼専用の兵器を作ることになり、それに“磁回転電源装置”が導入された。
ちなみに、それが″レヴィアタン″で彼とは隊長のことである。
″プラズマハーケン″とは装置内のコイルと発電装置を接続し
回転により発電された電気を蓄電池に貯め込み
それを場合に応じてワイヤー内に流すという武器である。
電圧は3万ボルト、電流は5百アンペアで、通常の人間なら即死である。
(人間は42V以上の電圧、100mA以上の電流で死に至る。
注意すべきは電圧ではなく電流なのである)
「電気とかズルいぞお前ッ!!」
セキレイはハーケンの説明を聞いて叫んだ
?だから説明したんだ。これでチャラだ?
「チャラじゃねぇよ!お前、不意打ちしただろうがッ!!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ