暁 〜小説投稿サイト〜
鎧虫戦記-バグレイダース-
第05話 追撃のレヴィアタン
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「それにしても725号」

セキレイは725号に尋ねた。

「何だ?セキレイ」

725号は返事をした。

「あんたの名前、725号じゃ言いにくいから自分の名前考えてくれよ」

セキレイは彼にそう勧めた。

「んーーー‥‥‥‥‥なら、″ジョン″でいい」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥安易だな」

725号は今からジョンになった。

「セキレイお兄ちゃん、なんかここ暗いよ?」
「‥‥‥‥‥‥確かに」

セキレイたちのいる広く  床が部分的に黒くなっていた。
これは‥‥‥‥‥‥‥‥‥何かの影!?

「ハッ!危ないッ!!」
「何ッ!?」

セキレイはそう叫びながらその場を回避した。
ジョンもそれを聞いて急いで影から抜けだした。

 ドゴォォォォォォォォォォォォォンッ!!

何か巨大な機械が大きな影のあった位置に落下した。
床は大きく陥没し、周りの部分がはじけ飛んできた。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?」

セキレイはハトに欠片が当たらないように腕でガードした。
ジョンは波に呑まれた人のように流されていた。

「何が落ちて来たんだ!?」

ジョンは壁に手を置いて身体を安定させて叫んだ。

 ガコンッ プシュゥゥーーーーッ!

謎の巨大機械の若干後ろに伸びた操縦席のような部分の
ハッチが開き、見たことのある顔が姿を現した。

「また会ったな、セキレイ」
「あ、あんたはッ!!」

三人の目線の先にいたのは、サングラスをかけたあの時の黒人の隊長であった。

「何でこんなところに!?」

セキレイは隊長に訊いた。

「何故?簡単な事だ。俺はミッションを遂行しないといけないのさ」

隊長は即座に答えた。

「おじさん、それは一体何なの?」

ハトは隊長に訊いた。 隊長は拳の裏で機体を叩いた。

「これは俺の愛機、″レヴィアタン″だ」
「″レヴィアタン″だってェ!?」

三人は驚きのあまり声を上げた。隊長は眉を上げた。

「何だ知ってるのか?」

″レヴィアタン″とは人間が搭乗するタイプの人型マシンである。
カラーは青をベースに白や黄色の装飾が加えられている。
顔の形状はサメをイメージしているように見える。
エラのような切れ込みや、大きなヒレがそれを裏付けしている。
肩には車輪状のパーツが付いており、そこからは鉤状の武器が垂れ下がっていた。
一体どういう武器かわからないが、油断はできないだろう。

「俺の目的はただ一つ、お前を見極めることだ!」

 プシュゥゥーーーーーッ! ガコンッ

  
隊長は再び″レヴィアタン″に乗り込んだ。
目には黄色い光が灯り、少しずつ稼働し始めた。

?さぁ、かかってこいッ!!?


[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ