絶望は絶望を破壊する
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「……どーしてこうなった」
「……どーかん」
俺は俺を前にして、茶をすすっていた。
「……私まで巻き込まれた」
「……翔夜、何この空気」
ミヤビも何故か二人いて茶をすすっていた。
……何だろうこのシュール過ぎる絵面。もし、遭遇したら二回目もこうなるのだろうか………。いや、この俺だけだろう。こうなるのは。
「……んで、何しに来たシャドウ・リパルサー」
「来たくて来たわけじゃねぇよ、くそ神」
ほら、口が悪い。誰に似たんだか。
「ダークに似た」
ミヤビ、心を読むな。
「別に無制限中立地帯に居たら飛ばされただけだ。会いに来ようなんて微塵にも思ってない」
何でだろう。何時になく、俺らしい殺気がバンバンあふれでている。……人って怒れば何でも出来る物なのか。
いやはや、実に興味深い。
「ダーク、私は逆にダークが興味深い」
「ミヤビ、少しダマレ」
心を読む馬鹿は本当に黙ってほしい。サトリか、サトリ妖怪か?でなければスキマか、スキマ妖怪か?
「どちらも、是」
肯定してるし。
「……まぁ、良いや。何でもねぇなら帰れ」
途端、螺旋状の様な物が俺の頬を切った。
「……俺に命令すんな」
ピキッ。
「お前は俺の分身みてぇなもんだろが。オリジナルには従えよ」
ピキッ。
「何時、お前がオリジナルと認めた。俺がオリジナルだ」
ピキピキッ!
「……言ってわかんねぇか雑魚」
ピキピキッ!
「……うっせんだよ、屑」
ピキピキピキッ!!
ピキピキピキッ!!
「上等だオラァ!!表出やがれ腐れ野郎!!」
「んだと!?腐れてんのはテメェだろうが!!女と毎日イチャコラしてんだろ!?」
「誰がだ!!ミヤビがそんなことさせてくれるとでも思ってるんだったら残念だったな!!」
「ああそうかい!!」
「と言うかテメェの方がしてんだろ!!」
「それがどうしたー!」
「<龍閃螺旋>!!」
「効くか!!<鬼神突>!!」
途端、家が瓦解した。
「……」
「うわぁ」
「「<業力雷斬>!!」」
そして、地面を砕き、
「「<絶滅流星>!!」」
周囲を火の海にし、
「「<絶望螺旋>!!」」
そして最後に全てを消滅させた。
「……テメェ!」
「ふん、テメェが死ね」
そして、シャドウ・リパルサーが動いた瞬間。
「止」
ミヤビの氷塊が頭に落下し、全てが再生した。
「やり過ぎ、二人共」
「「だってコイツが!!」」
「喧嘩両成敗」
再び先程より大きい塊が落下した。
……心なしか、埋められているような。
「二度とやるな」
「「だからコイツが!!」」
「<永遠吹雪>」
とうとう、凍らされた。
「……そこで永遠に等しい時間凍ってなさい」
……ミヤビよ、その前に俺達の命が尽きる。
「大丈夫。その氷
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