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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第三十一話 リーゼ・マクシア同盟
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っ」
色んなことが嬉しくて、わたし、とってもとっても笑顔になった。
空中戦艦を落としに行くのに準備時間が要るってことで、その場でわたしたちは一度解散。
フェイは、兵隊さんの前にいないほうがいいよね? 本物のマクスウェルのミラさまが、今はいるんだから。
ガイアスもローエンも、フェイがマクスウェルじゃないっていうの、黙っててくれるみたいだけど。
お城の中の誰もいないとこで待とうと思って、お城の奥へ小走りで向かってた。
その時、誰かの手が、わたしの腕を掴んで暗がりに引っ張り込んだ。手はそのままわたしを抱き寄せた。
「っ、クレインさま!?」
「よかった。会えて。――なんて、ローエンに発破かけられなきゃ動けなかった僕に言えた義理じゃないかな」
頭、ぐるぐるする。どうしよう。こんなとこ、パパに見られたら……あ。
パパはもうわたしにキスとかそれ以上とかして来ない。教会でおかえりを言われた時に、何となしにそう確信したの。だから――そう、だから、フェイはクレインさまへのキモチを我慢しなくてよくなったんだ。
「っ…ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!」
飛びつく。クレインさまは拒んだりしないで、きつく抱き締めてくれた。
「どうして謝るんだい?」
「だ、って…フェイ、勝手な理由、で…自分だけ、怖がってッ…クレインさま、好きになって、くれ、たのに…! ずっと…ずっと…!」
パパを拒めるほど強くなれなくて。クレインさまを拒めるほど優しくなれなくて。
ずるずる中途半端で、大好きなお父さんと、大好きな人を苦しめ続けたわたし。
「泣かないで。もういいよ。終わったことなんだから」
終わってない。終わってても、それでおしまいじゃないよ。わたしのせいでパパもクレインさまも傷つけちゃったのに。おしまいになんてできないよぉ。
「――、じゃあ」
クレインさまがフェイの頭を掴んで引き寄せる。――あ、これ。
急いで目を閉じる。
やっぱり、キスだった。
「もう一度、君を僕にくれる?」
思い出す。オルダ宮でのコト。わたしがわたしをクレインさまに全部あげた時。
「はい」
イエス以外の返事なんてあるわけない。力を抜いてクレインさまに体を預けた。
ああ。潰されそうなくらい強く抱き締められる。この瞬間、すき。
………
……
…
「……イ、起きて。フェイ」
「んみゅ……」
んー、まだ眠い…でも起きなきゃ。クレインさまが呼んでるんだから…
えーっと、ここ…カン・バルクの城下町のお宿で……
「おはよう。と言っても、昼だけどね」
起き上がる。クレインさま、もう着替えちゃってる……
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