ALO
妖精の世界
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指差した。
「(良くわかるよな…AIだからか?」
取り合えず俺は襲われたら面倒なので別の木に移動して場が収まるのを待つことに
「あっちの木に移動しました!」
――出来なかった。
何なのあの子!俺の隠蔽カンストしてる筈なんだけど!
キリトはそうでも無いのだが、シルフの女性は敵意剥き出し。
明らかに俺を見つければ斬りかかって来ること間違いない。
「ふっ!ほっ!」
茂み、木上、岩の影。
あらゆる所に身を隠すのだが…
「あそこです!」
「今度は彼処に!」
「岩の影です!」
と、簡単に見つかってしまう。
そしてとうとう行き止まりにありつき、正面から二人の影が近づく。
「なんなんだお前は…」
キリトは俺に対してそう言うが、やはりシルフの女性は切りかかってきた。
「はあぁ!」
「はいドーン!」
上段に構えられたシルフの剣を白羽取りで掴み、その勢いで地面に寝かす。
そして顔面の横に拳を振り下ろして牽制を図った。
「相手に挑む際には良く観察してからだ。
んでもって武道と武術の違いを考えろよ?」
俺は拳を引いて立ち上がる。
手を払ってキリトを見れば…
「おっとぉ…ヤル気満々ですかそうですか」
キリトは剣を抜いて俺に向けていた。
「やれやれ、少し見てやるよ。こい」
俺は手を前に出してチョイチョイと挑発する。
「はあっ!」
キリトは飛び出して俺に向かって走り出す。
「はぁっ!ふっ!せいっ!」
「そんな大振りで当たるわけ無いだろが!
もっと小刻みに振れ!」
俺は腰の剣を抜いてキリトの剣を弾き、言った通りに振り回す。
キリトは最初こそ避けていたものの、だんだん避けられなくなって次第に辺り出す。
「うっあ!」
後退時に物につまづき、尻餅をつくキリト。
「隙が出来たら大振りでぇ!――――」
俺は大きく振りかぶり、キリトの首筋で剣を止めた。
「止めを指す。わかったな」
「はあっ、はぁっ…ケンだったのかよ……脅かすなよ」
キリトは俺の手を掴んで立ち上がり、シルフの女性を助け起こす。
「ケンって……拳士さん…?」
「おう。そういう君は、直葉ちゃんでオーケー?」
俺を見て驚いた表情をするシルフ。
やっぱり直葉ちゃんだった。
「スグ…なのか?」
「やっぱりお兄ちゃんだったんだ…」
桐ヶ谷 直葉。
桐ヶ谷 和人の義妹で俺のお隣さんの一人。
やっぱり知り合ったのは挨拶に行ったときで、それ以降の関わりは余りない。
「ともあれこんなところで立ち話も何だし、近くの町で話さないか?」
「…そうだな」
「うん」
こうして俺たちは次の町へと
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