ALO
妖精の世界
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「頼む。手伝ってくれ!」
開口一番。
桐ヶ谷和人が家へと押し掛け、俺に向かって土下座をかました。
「これなんだが…」
そう言って和人が取り出したのは一つのパッケージ。
「……アスナか」
「何かしってるのかっ!?」
俺がそう呟けば和人が掴みかかって揺すってくる。
「茅……親父から聞いた話だ。
SAOから帰還していないプレイヤーが300人程いるってな。
その中にアスナも含まれていると言う話だ」
「そうか…茅場から…」
俺は結婚の選択を了承した。
その後、1ヶ月以内に式を上げ、母さんと茅場は結婚した。
茅場は婿養子として、名字を『片桐』に変え、今は同じ家に住んでいる。
「そうか!茅場なら何とか出来ないのか!?」
「親父は国からしばらくの間プログラム機器に触れることを禁じられている。
監視のおまけ付きでな」
帰還して直ぐに無実証明を行ったのだが、肝心の証拠は何処にもなく、
北見の姿も確認出来なかったらしい。
結果、茅場の無実証明の有無と北見の失踪が相殺を起こしてお縄につくことは無かったのは幸いだったのだろう。
「…そうか」
「落ち込むな。それで、これがどうかしたのか?」
知ってはいるが、一応聞かなくては怪しまれる。
「エギルから聞いた話だ。
この中にアスナが捕らえられている」
そう言って一枚の写真を取り出す和人。
確かにそこにはアスナと同じ顔の人が写っていた。
「だから…「デバイスはナーヴギアで良いんだよな」…え?あ、あぁ」
「何してんだよ。お前も準備してこい」
「拳士……サンキュー!」
そう言って数とは走っていく。
ドタドタと家の階段を掛け下りる音がし、終わりごろに”バタンッ”と音が聞こえ、
その後にドアが開く音が聞こえた。
「……あいつ転びやがったな」
俺はそう呟いてナーヴギアを装着する。
「母さん!親父!人命救助に行ってくる!」
俺は下に居るであろう二人に声を掛け、母さんの『はーい』と言う返事を聞いてベッドに寝ころぶ。
「リンク・スタート!」
そして俺の意識は約2か月ぶりに電脳世界へと飛んだのだった。
やはりチュートリアルのようなものは何処にでもある。
こじんまりした空間でアナウンスに従う。
『ようこそ、アルヴヘイム・オンラインへ。
先ず初めは種族を選んでください』
ん、ここは原作同様か。
まぁこのフェアリィ・ダンスを終わらせれば俺は原作を気にせずにやっていけるわけだし、
頑張るとしますか。
んーと?サラマンダー、ノーム、シルフ、ウンディーネ、ケットシー、レプラコーン、スプリガンね…。
ならウンディーネを
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