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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十七話 魔術
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人の議論を中断してもらって

「とりあえず根源の事で知っているのはその程度です」
「ねえ、士郎。
 その……士郎も根源を目指してるんだよね?」

 フェイトが不安そうな目でこちらを見る。
 魔術師が追い求めるのだから俺が追い求めると考えるのも無理はない。
 だけど

「いや、俺は目指していないんだ。
 俺は正確には魔術師じゃなくて魔術使いだから」
「魔術使い?」
「魔術師にとっては魔術とは根源に至るための足がかかりにして研究対象。
 対して魔術使いは魔術を道具としてただ使う者の事だ。
 俺が根源には興味はないし研究もしてない。
 だから魔術使い」

 俺の言葉に安心したように息を吐く管理局組。
 なにやら念話で何かを話していたようだ。
 恐らく俺が根源に辿り着くためにプレシアと同規模の事を起こすのではないかと心配したのだろう。

 そんな俺の視線に

「悪い言い方かもしれないが、士郎クラスの魔術師が今回のような事件を起こしたらどう止めたものかと不安に思ってね」
「そこら辺は心配ないさ」

 首をすくめてみせる俺に安心した表情のなのはとフェイト。

「士郎が知ってる魔法使いってどんな奴なんだい?」

 アルフの意外な質問に少し迷うが話しても大丈夫だろう。
 あの人達なら管理局と真正面から戦えるだろうし……というか管理局に勝てるよな。

「俺が知っているのは二人だな。
 一人がさっき言った800歳以上の爺さん。
 あともう一人は女性だ」
「あ、女なんだ」
「どんな魔法を使うの?」
「うん。気になる」

 俺の言葉に興味津々のアルフ、フェイト、なのは。
 言葉にこそ出さないが気になる様子のユーノにクロノ達

 だが正直申し訳ない事にどんな魔法かは知らないし、普段使っている魔術はそんな夢のあるものじゃない。
 俺が知っているのははっちゃけ爺さんの第二魔法とアインツベルンの第三魔法ぐらいだ。
 もっとも第三魔法に関しては名前だけ、第二魔法も遠坂からの説明で知っているが俺自身が使う事もないので教える必要はないだろう。

「残念ながら魔法の事は詳しく知らないんだ」
「そうなんだ」
「でも魔術も使えるんだろ?」

 残念がるなのはと意外と頭の回転が速いアルフ。

「使えるけど」
「なら教えてくれていいじゃん」
「そうだな。万が一にでも会う事があるかもしれない。少しでも情報があれば助かる」

 ……クロノ、今の発言はなんだ?
 まさかとは思うが………………あの人に喧嘩吹っ掛ける気か?

 教えておこう。
 あの人に喧嘩吹っ掛けたらどうなるかわかったもんじゃない。
 下手をすれば管理局が消滅するかもしれないから注意しておこう。

「そうだな。本人、周
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