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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十七話 魔術
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という別に器官なのだから似ていても違うモノなのは当然だ。

「でも士郎、なんで代償で剣が生えてくるの?」

 フェイトがそんな質問をしてくる。

「俺の属性が剣ってさっき言ったよな。
 その関係としかいえないな」

 これ以外にいい説明が思いつかない。

 原因でいえば固有結界、俺の心象世界が溢れだしているという事になるのだろうが、これを話すと固有結界の説明になる。
 それに今回はエクスカリバーの投影と真名開放のみだったからアレぐらいで済んだ。
 だが固有結界の使用や長時間の戦闘になれば反動もそれに比例して大きくなる傾向にある。
 元いた世界だとパスから魔力の供給をしてもらって抑える事も出来ていたが、こっちで一人でとなるとそれも難しいだろう。

 しかし普段使っている魔術回路と封印回路。
 本数こそ同じだが魔力量、質ともに通常の魔術回路の比ではない。
 封印回路をしようすれば固有結界を自力で展開、維持もする事が出来るのだから封印回路こそが俺の真の魔術回路といってもいいのかもしれない。

 だが大きすぎる力は自分をも滅ぼす。
 こうして自分の身で体験するとよくわかる……わかりたくはなかったが。

「それって治せたりは出来ないの?」
「封印回路を使わなければ問題はない。
 仮に治療するとしても俺の属性の問題だから魔術を捨てることになる」

 俺の言葉に残念そうにするなのは。
 なのはの気持ちはありがたいがこればかりは治しようがない。

「最後に根源についてですが」

 その言葉に全員が身体を固くする。
 今回の事件の根底に関わる事でもあるので当然といえば当然だが

「世界の外側にあるとされる、あらゆる出来事の発端となる座標。
 万物の始まりにして終焉、この世の全てを記録し、この世の全てを作れるという神の座。
 魔術師が目指す最終到達点」
「……全てを記録し、全てを作る神の座
 そんなものがあるというのか?」

 クロノの茫然とした言葉。
 もっとも根源と根源の渦があり微妙に違うのだが、ややこしい話になるのでまとめておく。

「事実ある。そして到達した者もいる」
「いるのか! 一体いつ、いや今どこに」

 俺の言葉に興奮するクロノ。
 だが……どこにいるか?
 そんなの俺が知りたいぐらいだ。

「さあ、どこにいるやら。
 根源にいつ辿り着いたのすら知らん。
 あの爺さん自体は十二世紀頃には存在していたはずだが」
「…………………え?」

 俺の言葉に全員が固まった。
 まあ、無理もないか。
 普通に考えたら十二世紀から生きている人間……じゃなくて死徒なんて思いつかない。
 真祖の姫君の成人の儀の参列したっていう話だから最低それぐらいの年齢のはずだ。
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