サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!
サッカー大決戦
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―ほら。受け取りな』
“蛇”が投げたのは、紘汰たちが使うようなドライバーと、銀のリンゴロックシードだった。シャムビシェはそれらを抱え込むようにキャッチした。
“蛇”をまじまじと見つめると、“蛇”は笑って肯き、消えた。
『おおおおおおおっっ!!』
はっとして前を向き、身構えた。
コウガネは爆発で生じた大火を化物の咢に変えたのだ。
『こうなれば貴様ら全て、跡形もなく滅ぼしてやる!!』
シャムビシェはふり返る。鎧武は、仮面に隠れて分からないはずなのに、シャムビシェに強く笑いかけた、気がした。
『行くぜ』
鎧武を中心に、元からいた咲たちと、助け出された人々が一直線に並び始める。
シャムビシェも強く肯き、鎧武の横に立った。
戦極ドライバーを装着する。インジケータがイニシャライズされる。
『『『変身!!』』』
全員がおのおののロックシードをドライバーにセットした。シャムビシェもまた、銀のリンゴロックシードを戦極ドライバーにセットした。
《 シルバーアームズ 白銀・ニュー・ステージ 》
銀のライドウェアがシャムビシェを覆い、その上から、青いリンゴの鎧がシャムビシェを装甲した。手には、腕輪と同じ意匠の銀の杖。
シャムビシェを含めて12人のアーマードライダーが、ここに、立った。
炎の咢の中、コウガネの背後で、大きなリンゴの形をした果実が赤と金に輝いた。
『あれは……』
『あれがあいつの本体だ』
遠い昔、あの禍々しい果実を封じるため、シャムビシェは自らを人柱とした。だが、今はそうしようとは思わない。
紘汰がいて、これだけの強い戦士たちがいて、怖いものなど何があろうか。
『コウタ。ボクの力を使って』
シャムビシェは蒼銀杖を掲げ、自らを球形――サッカーボールの形へと変えた。
炎のフィールドで、シャムビシェの人生最初で最後のサッカーが、始まった。
ボールとしてパスされるたびに、シャムビシェは触れたアーマードライダーの「ユメ」の供給を受け、力を増していく。
色とりどりで、形もそれぞれの、11人分のユメ。黄金一色しか持たないコウガネに、この輝きは決して負けはしないだろう。
『戒斗くん、おねがい!』
月花がバロンに向けてヘディングでシャムビシェを送り出す。月花――咲のユメもまた、この時感じ取ることができた。
『葛葉!』
バロンがボールを高く蹴り上げた。
鎧武が大ジャンプし、そのボールをコウガネの本体に向けて蹴り出した。
『させるか!』
コウガネもまたジャンプし、本体への攻撃をガードしようとする。
シャムビシェはここで一度だけ変化
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