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転生とらぶる
マブラヴ
0848話
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 そして着地するや否や、再びこちらへと通信で叫ぶ。

『繰り返しますが、こちらに敵対の意思はありません。あくまでもこちらは上層部からシャドウミラーの手助けをするように命令されているだけです』
「残念だが、手助けして貰うような事は無い。……そこまで強硬にこちらの管理している戦域に侵入してこようとするとなると、何か他の目的があると判断せざるを得ないが?」
『……』

 その言葉がある意味で決定打になったのだろう。サノトールは数秒の沈黙の後で頷く。

『了解しました。ここからはそちらに近づかないというのは約束させて貰います。ですがそちらでBETAの処理に関して不明な点がありましたら、すぐにご相談下さい。せめてそのくらいはしないと、こちらとしても上に面目が立ちませんので』

 ふむ、どうやら諦めたか。いや、違うな。どちらかと言えば、俺達のすぐ側でより精密にこっちのデータを取りたい……のか?
 まぁ、その程度なら許可してもいいか。何でもかんでも拒絶すれば、無意味にこの世界と敵対する事になりかねないしな。

「分かった。何か分からない事があったら、そちらに相談しよう。ただし先程も言ったが、そこから動くような真似はしないようにな」
『了解しました。部下にも徹底させます』

 その言葉を最後に、通信が切れる。
 強引に攻めてこず、こっちが拒否すればその分引くか。それなりに有能ではあるようだな。

「マリュー、下の方はどうなっている?」
「BETAの死体?」
「違う。メギロートやイルメヤが損傷を受けた際に散らばったパーツだ。……ああ、BETAの生き残りは多少心配があるか」
「パーツの方はもう少しで全て回収が完了するわ。ただ、BETAの生き残りがいるかどうかは……今のところは見つかっていないから殆ど問題無いと思う。メギロートやイルメヤのAIからBETAが逃げ切るのはまず無理でしょうし」

 マリューの言葉を聞きつつ、映像モニタに地上の様子を映し出す。
 そこには無数のBETAの死体が存在しており、メギロートやイルメヤがその上空を飛び回ってはBETAの生き残り、あるいは自分達のパーツの破片が地上に存在していないかどうかを丹念に調べて回っていた。
 やがて30分程が経過し、メギロートとイルメヤからの生き残りのBETAの捜索終了の合図がAIから報告される。

「これで全滅は確定、か」

 戦闘機を相手にして光線級を産み出したように、幾らBETAが相手に対して適応していくバジュラの下位互換のような力を持っていようと、そもそも俺達の情報がBETA側に渡らなければ全く問題は無い。
 ……もっとも、それもこれもシャドウミラーの圧倒的な性能を誇る機体が多数あってこそ。そして戦闘用AIがあってこそだろうが。
 これからもBET
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