第終章 これからも続く道
エピローグ 『シホの進む先は光に満ちて……』
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トの二人は違う赤ちゃんながらも二人同時にシホの子供を産んだのだ。
腹違いの双子という事になった。
すぐさまシホは分娩室の中へ入っていって、
「すずか! フィア! 頑張ったわね!」
「うん、シホちゃん………」
「はいです、お姉さま………」
多少の疲れは見られるだろうが二人は無事に子供を産めたことに安堵の表情を浮かべていた。
「よし! 名前は決まっていたから言うわね! すずかと私の子供の名前は『士織』。フィアと私の子供の名前は『クオン』よ!」
「士織ちゃんかー。いいね!」
「やった! 昔からの名前が採用されました。クオンちゃん、このお姉さまがあなたのお母さん? いや、お父さん?ですよー」
赤ちゃんの名前が決まったことに全員はたいそう大喜びをしたのだった。
それからはシホ、すずか、フィアット、アルトリア、ネロ、ライダー、ラン、レン、そして士織、クオンを加えて大家族になって全員で楽しく過ごしたのであった。
そして時は流れていき………、
……………
…………
………
ほとんどの知っている者は先に逝った。
そんな中で、
「シホちゃん………」
「お姉さま………」
「すずか、フィア………」
そこには年老いて寿命を全うしようとしていたすずかとフィアットの姿があった。
そしてシホが若いままの姿で二人の手を握ってあげていた。
やはり、不老不死ともなればいずれは別れは来る。
なので三人で最後を過ごしたいと言って士織とクオンには病室の外で待ってもらっている。
「楽しかったよ、シホちゃん……」
「私もです……」
「私も、二人と過ごせた時間は忘れないわ………そして“これからもよろしくね”」
「うん……」
「はいです……」
そしてしばらくして「ピー………」という延命装置の無機質な音が響いて二人は逝った。
それをシホは無言で悲しんで、外にいる士織とクオンに会いに出ていく。
そこには二人の他にアルトリア、ネロ、ライダーの姿があった。
しかしアルトリアとネロはともかくライダーがまだ現界できているのはまだ契約が切れたばかりだからか………?
「シホお母さん……」
「フィアお母さんにすずかお母さんは逝ったんだね?」
「ええ……」
それでシホは自身よりも年上に見える士織とクオンを抱きしめながら、
「それじゃ、私は行くわね。もう二人はこれから自由に生きなさい。でも、修業は怠るのはダメよ……?」
「わかっています」
「私達の子供にもそれは徹底させます。それよりさようなら、シホお母さん」
「ええ………」
シホはたまには帰ってくると言ってネロとアルトリアとともに旅立つことにしたのだ。
もう私の助力は必要ないだろうという決断をした
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