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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第三十話 再会と笑顔
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具合も。ずっと軟禁されていたんだ、青白くて骨張った皮膚になってもしょうがない。今はスレンダーのおかげで巫女装束がサマになっているが。
何だろうこれは。フェイリオのことなのに。ラルを奪ったとあんなに拒んでいたフェイのことを考えているのに。
これじゃ私がただの父親みたいじゃないか。
なれるのか、私が? 憎み拒み、ラルの身代わりに求めた、そんな私が。今さらフェイリオの父親になれるのか? なっていいのか?
フェイを見返した。その目が、待っていると伝えてくる。私のほうからの言葉でなければ、この最後の距離はゼロにならない。
「おかえり、フェイ」
「……うん。ただいま、パパ」
フェイリオは泣きそうな顔でくしゃりと笑った。
「まぎれもなく父娘の感動の再会ですな」
この場にいるはずのない声に反射的に身構え――アルヴィンともども揃って大口を開けた。
声をかけてきたのは、ラ・シュガルでクレインのそばにいるはずの、ローエンだった。
「ラ・シュガルが仮の王、クレイン様より言いつかり、ガイアス王と四象刃の方々、そして皆さんを迎えに上がりました」
ローエンは恭しく礼をし、あのかくしゃくとした笑顔を浮かべた。
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