第10話 3人の少女、亡霊に挑む
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「素手すら無用……」
「「!?」」
刃衛のつぶやきが耳に入った瞬間、突然体から力が抜けていき、美琴とカナは倒れてしまった
「美琴ちゃん!カナちゃん!」
「な、なに…これ……?」
「からだ…うごか、な……」
「そんな…これは……」
倒れた二人は何とか立ち上がろうとするが力が入らず、千鶴も動けずにいた。余裕のためか刃衛はある説明を始めた
「二階堂平法“心の一方”。またの名を“居縮の術”。これは極度に極めた殺気を相手に叩き込む事で相手を不動の金縛りにする。まぁなんだ…わかりやすく言えば今のお前たちは……」
そう言った刃衛の両の掌を改めて見た千鶴はゾッとした。彼の掌には刀で貫かれたような傷跡…いや刺し傷の穴が空いているのだ。そこに刃衛の腰に差していた奇妙な刀……それは鍔・柄・ハバキを省いた剥き身の刀だった。
「『蛇に睨まれた蛙』というヤツだ」
刃衛はその刀に掌に差しこみ、まるで腕そのものを刀にする刃衛の姿があった。
「殺気の籠って無い技などお遊びと同じ。いいか?」
刃衛は3人を見下しながらある言葉を贈った
「“剣は凶器 剣術は殺人術 どの様な綺麗事を並べても、それが真実”!!」
刃衛は腕に差した剣を振り上げ、美琴とカナに狙いを定めた。そして……
「うふふ」
その剣を振り下ろした!
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