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IF物語 ベルセルク編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第五話 死に場所
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ないな。
「そんな顔をするな、参謀長。総司令部の判断はいささか厳しいが間違っているとは思わん。ここで直ぐに退いては奴を恐れて逃げたという事になる。それでは軍の士気が上がらんし今日の勝利の意味も無くなる。そうは思わんか」
「それは……」
フーセネガーが沈痛な表情をしている。
「何時かは奴を叩かねばならんのだ。その機会を逃すべきではない、そうだろう?」
「それはその通りです。ですが三日というのは……」
いかんな、総司令部を批判していると周囲に取られかねん。
「確かに厳しい。しかし向こうは速度を落している。こちらを叩きに来たと言うよりは味方の救援が目的なのだろう。先ずは距離を保ってヴァレンシュタインを足止めしよう」
「はっ」
やれやれだな、誰が近くにいるのかは分からんが一秒でも早くここに来てくれよ。スクルドにヴァルハラに連れて行かれるのは名誉かもしれんが御免だ。オーディンでは妻と子供達が俺を待っているのだからな。
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