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IF物語 ベルセルク編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第三話 効率
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ム侯が怒っているのは事実だろう。それにいずれはこっちに向かってくる、これも事実だ。現実逃避は良くないぞ。
「已むを得ないな、確実に出来る事をしよう。シュターデン大将の収容と残存艦隊の撤退、これを優先させてくれ。後は向こうの判断に任せよう」
「分かった。ところでエーリッヒ、頼みが有る」
「何だ?」
「シュターデン大将を収容したら」
「したら?」
鼻がヒクヒクする。いかん、ここは笑うところじゃない。もう少し耐えるんだ。
「傷心のシュターデン大将を見舞ってくれ」
「……」
「教え子に見舞って貰ったら喜ぶぞ」
リューネブルク中将が吹き出した。俺は急いで遮音力場の外に逃げ出した。何にも聞こえない、後ろは振り返るな、仕事をするんだ。先ずはレンテンベルク要塞に連絡だ。それと病室の手配だな……。
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