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英雄は誰がために立つ
Life2 不確かな日常
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パー・ガリレイ!」

 その場に居なかったはずのイリナとゼノヴィアが、いきなり士郎の横合いから飛び出て逃亡したバルパーらを追う(一応、2人は士郎が何故此処に居るのかについて驚いていたが、信仰のために任務を優先させようとした)。

 「イッセー君!僕も奴らを追う!!」

 と、当の一誠の返事も聞かずに追いかけていった木場祐斗。

 「お、おい!木場!たくっ、何なんだよ!」

 その場には結局残された士郎を含めた4人が残った形となった。

 「ふむ、結局何だったんだ?一体?」
 「「「う゛」」」

 士郎は一般人のふりをして、当然の質問を問う。
 しかし、当然その質問に答えを詰まる3人。
 その様子を見てこれ以上は苛めだなと判断する。

 「うん。言えない事情があるのか?なら、止めておく」
 「え?」
 「良いんですか?」
 「良いも何も答えたくない、或いは答えづらいんだろ?ならいいさ。だがあんな通り魔がうろついているんなら、藤村の人間として近所の人たちに警告しないといけないな。じゃあ俺は行くが、連絡できるんならイリナたちを引きもどせよ!子供だけじゃ危ないぞ!」

 と、警告しつつ去っていく士郎。

 「あっ!?ちょっと、士郎さん!?」

 一誠としては、先程の光景について聞きたかったのだが、祐斗と同様こちらの返事も聞かず去ってしまった。

 「くそっ!本当に、一体何なんだ!?」
 「本当よね。如何いう事か説明してもらえるんでしょうね?イッセー」

 背後から聞いた事のある――――というか、毎日聞いている女性の艶やかではあるモノの怒気を僅かばかりか孕んだ声が聞こえてきた。
 それを震えながら振り返る一誠。

 「ぶ、部長!そ、それにソーナ生徒会長・・・っ」

 そこには険しい表情をしたリアスが居た。そして同じく、匙の眼前にはリアスの正式な幼馴染。支取蒼那(ソーナ・シトリー)生徒会長が冷ややかに視線で立っていた。

 もはや2人に安息は無く、唯戦慄するしかなかった。 
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