暁 〜小説投稿サイト〜
英雄は誰がために立つ
Life2 不確かな日常
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アアハハハハハハハハハ!!!!」

 乱雑に狂気に振り続けるフリード。

 「うっ、くそっ、こんなっ!!?」

 それを受け止めても2合と持たずに、壊されては創り出しの繰り返しだった。
 残りの3人は、どうにか戦闘に割り込もうとしているもの、その隙を窺えないでいた。

 「ふん、所詮は単なる魔剣。『魔剣創造(ソードバース)』の力だとしても使い手がこれでは、たかが知れるというものよ」

 その戦いをフリードから見て、かなり離れた後方から様子見る初老の男性。『皆殺しの大司教』バルパー・ガリレイ。

 「おらぁああ!!これで終わりってねぇええええ!!」
 「くっ!」
 「「木場!」」「祐斗先輩!?」

 何度も繰り返した攻防の末、防戦一方となっていた木場祐斗の『魔剣創造《ソードバース》』の速度が追いつかなくなり、折れた魔剣の代わりに新たに作ろうとしても間に合わず斬られる――――いや、斬られなかった。

 「大丈夫か?木場―――祐斗君だったか・・」
 「あっ・・・はい、有り難う御座います。でも、如何して此処に?」

 間一髪のところで士郎が瞬時に祐斗の所まで駆けつけて、剣の落ちるところから移動させたのだ。

 「し、士郎さん!?」
 「何で?」
 「この間の料理のおいしかった人・・」

 約一名、おかしな覚え方をしている者も居るが、一誠たちも士郎の登場に驚きを隠せなかった。
 いつの間に!?というのもあるだろうが、祐斗も含めた4人からすれば士郎は一般人側の人間だと聞き及んでいたからに他ならなかった。

 「ん?誰だ?」
 「ま、何所の誰だろうと切り刻んじゃうだけですけどねぇええええええ!!」

 フリードは躊躇いもせずに士郎に切りかかった。しかし、剣が振り下ろされることは無かった。

 「ごほぅ!!」
 「何だコイツは・・通り魔か?」

 士郎は瞬時にフリードの懐に潜り込むと、鳩尾に強烈な一撃をお見舞いした。
 無論、この光景を見ていた敵味方関係なく、残りの5人は驚いていた。

 「・・・うっぜぇえええ!!ごがっ!ぐっ!げっ!!?」
 「フン!そこらの通り魔程度に後れを取るほど、軟な鍛え方はしてはいないぞ」

 士郎の一撃に逆上したフリードは今度は横一線に切り裂こうとしたが、いつの間にかに後ろに移動していた士郎に3連コンボの連撃を加えられて悶絶する。
 だが、それだけに留まらずに直も凄まじい速度で悶絶中のフリードを殴り続ける士郎。
 その光景に呆気にとられていた5人の中の1人である、バルパーは見るに見かねてこちらにあるモノを投げてきた。

 カっ!

 それは閃光玉。あたりに光を当てて逃げ出す2人。
 しかし・・。

 「逃がさん!」
 「待ちなさい、バル
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