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英雄は誰がために立つ
Life2 不確かな日常
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でも無いか」

 そんなこんなで士郎も、ピッチを上げて食器洗いを終わらせた。彼らが到着する前に・・。


 −Interlude−


 士郎は玄関先で5人―――――いや、6人の見送りに来ていた。
 5人が帰ろうとしていた時に、学園内でも何度か見たリアスの『騎士(ナイト)』が玄関先に来ていたのだった。

 「ではな、一誠も君たちも。気を付けて帰るんだぞ?後イリナも気を付けてな?お前は昔っから危なっかしいトコが有るから、心配なんだけどな」

 と言いつつ、イリナの頭に手を置いて撫でる士郎。

 「!?っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 当のイリナは、顔を朱に染めていた。だがどこか嬉しそうだった。

 「ん?如何したイリナ?顔が赤いが具合でも悪いのか?」
 「い、いえ何所m%&$#!???!」

 周りも驚いたが、当の本人であるイリナは大層驚いた。
 何と士郎は、熱が無いかの確認のために、自分の額とイリナの額をくっつけたのだ。
 イリナは先ほど以上に顔を朱に染めている。

 (近い近い近い近い近い近い〜〜〜っ!シロ兄の顔が近すぎる!!)
 「ん?如何した?」
 (如何したもこうしたも全部シロ兄のせいだよ!!それにシロ兄って、見ない間に更にカッコよくなってて反則だよ!!?)

 この天然ジゴロ藤村士郎は、世界を越えても名前が変わっても幾つになっても根本部分は変わって居なかった。

 「まあ、取りあえず熱はなさそうで良かったよ。さっきも言ったが気を付けて帰るんだぞ?」

 この言葉に顔から未だ熱が冷めないイリナも含めて、夕食のお礼の言葉も含めて藤村邸を後にした。

 だが士郎がイリナに額同士をくっつけていた時にゼノヴィアは、理由も原因もよくわからず胸にズキンと幻痛が走っていた。
 2人が離れた時には引いていたが、ゼノヴィアは僅かに頬を朱に染めていたのだから。

 だがその事すらも、当の本人も含めた5人は気づけないままだった。


 −Interlude−


 あれから3日後。
 つまりイリヤは旅行から帰ってきている。
 仕方ないと言うしかないが、帰ってくるまでに決着をつけたかったのが士郎の本音だ。

 そうして今現在、夕暮れ時に士郎はある街角の一角に向かっていた。買い物中を装って。
 結界に戦闘中の反応がしたので急ぎ向かっている処だった。買い物中を装って。
 大切な処だから2回言いました。

 そうして近づいていくと、剣と剣の切り結ぶ音が聞こえてくる。
 その光景を視界に入れると、リアスの『騎士(ナイト)』木場祐斗が神父と対峙していた。

 「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!如何だよ?どうだよぉおお!!?僕チンの聖剣の味ワァアアアア
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