Life2 不確かな日常
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ィアからは如何やら大絶賛の様子だ。
「美味ぇ、美味ぇ!どれもすんげぇ〜〜〜、美味ぇ!!」
「凄い、美味!」
「確かにとんでもなく美味しいのですが、唯――――」
「ん?」
「――――これほどまで美味しい食事にケチをつける訳ではありませんが、食材費は相当高くついたのではありませんか?藤村先輩」
「「「「あっ!?」」」」
確かに普通ならそのイメージが先行してもおかしくないほどに士郎の作る料理のレベルは、非常識並に美味い。彼の《万華鏡》も。
『お前は、魔術師としての才能のほとんどが残念だと言うのに、料理人としての腕は絶大だな!!』
と、褒めてるのか貶しているのか怪しい感じの言葉を頂いているのだから。
「あー、それか?それなら大丈夫だ。全部、そこらの近所で買ってきた食材だし、後輩に金をせびるつもりもないから安心してくれ。これでも料理の腕には、それなりに自信が有るんだ」
この士郎の言葉に、全員が意思疎通無しで一字一句同じ言葉を思考した。
(((((こんなに美味しいのに、それなり!???)))))
と、こんな風に思ったが、取りあえず目の前の料理を片付けようと先ほど、頭の中によぎった考えを無かった事にした。
皆黙々とおいしそうに料理を食べている。そんな光景に士郎はイリナを見て一言。
「それにしても、見ない間に美人になったな。イリナ」
「っ!?!?ぶごっ、げほっ、がほ、ごほ」
そんな事を急に言われたイリナは、盛大に噎せる。なんせ、食事中だ。
「だ、大丈夫か!?イリナ?」
「――――がほっ、ごほ、ごほ―――だ、大丈夫だけど大丈夫じゃないよ!?」
「どっちなんだ?」
「どっちもだよ!大体如何してそんなこといきなり言うの?ひ、卑怯だよ!?」
「何が卑怯なのかよくわからんが、俺は本当の事を口にしただけだぞ?昔は一誠たちに混じって、男友達としか遊んでいなかったあのお転婆さんが、本当に美人になったなと思ったんだが――――」
嫌だったか?と、最後に付けられたような気がしたイリナは。
「っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
顔色を、蛸のように真っ赤にした。
だが、そんなイリナの状態をお構いなしに一誠が制止する。
「ちょっと待った!アンタ――――ふ、藤村先輩は俺の事なんで知ってるんだ?俺とイリナの関係まで知っているし・・」
その言葉に、顔を赤くしていたイリナの顔の熱が急速的に冷めていき、士郎と共にきょとんとした風に一誠を見やる。
「ん?まさか、俺のこと覚えていないのか?」
「イッセー君、覚えてないの?シロ兄の事?」
そんな2人の様子に一誠はポカーンと。
「・・・・・・・え?・・・・・・」
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