Life2 不確かな日常
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でも迷惑でしょうから俺が行って解決してきますので、富江おばさんは心配しないで買い物を続けてきていいですよ」
「ありがとう、士郎ちゃん!でも、気を付けてね」
その言葉と共に富江おばさんは去っていく。
そうして宣言通り士郎は、あの奇異の視線独り占め集団に向かっていく。
「そこの君ら、何が目的か知らないが用を済ませてるんなら、とっとと移動してくれ。近所の人たちが迷惑がってるぞ」
「え?」
「はい?」
「誰?」
「ん?あいつは・・・っ」
「ん?」
「だ、誰よ一体!?私たちは今瀬戸際なんですから、横から茶々を入れない・・・で?」
士郎の呼びかけに、それぞれの反応をしめしつつ向き直ると一人だけ可笑しな反応をしているのが、いた。フード組の1人だ。
「あれ?え?も、もしかして・・・」
「ん?その金髪にくりくりした瞳はまさか・・」
「シ、シロ兄!!?」「イリナ・・か?」
−Interlude−
士郎は今現在、台所にて料理をしていた。誰の分かと言うと、白いローブの二人組のゼノヴィア・クァルタと紫藤イリナの分だ。序でに時間も時間なので、残りの3人の分も調理している。
因みに、例の《居候》には先に作り、持って往った(つうか、そうしないと拗ねる)。
そうして作り終えた士郎は、居間にいる彼らの下に運んでいく。
「それにしても驚いたな。イリナが帰って来ていて、こうして立派になってるなんてな」
「そ、そうですか?」
「ああ。けど、価値もよく判らないものを購買して、挙句の果てには路頭に彷徨う様な大ポカをするあたりも懐かしいな」
「余計なお世話です!!?」
懐かしく思いながらも妹分であった、紫藤イリナに茶々を入れつつ料理を運んできた士郎。
当のイリナは怒りつつも、久しぶりの士郎との再会に嬉しそうだった。
「さぁ、出来たから遠慮なく食べてくれ」
ゴト、ゴトゴト。
食卓に置かれたのは色取り取りの料理の数々。思わず皆が目を輝かせていた。
そこで、一気に食事にかぶりつきに行く二人――――と思ったら、食事の前の祈りを忘れてはいなかった様だ。十字きってる。
「それでは、主よ。頂きます」
「この慈悲と恵みに感謝します」
他の3人も、恐る恐るだが食事に手を付けていく。そして彼ら5人の反応、第一声が重なる。
「「「「「う、美味ぁあああああああああぁあああああああいいい!!!!!??」」」」」
それはそうだろ。何といっても士郎の料理人としての腕は、以下略。
「シ、シロ兄!?す、すごく美味しいよ、これ!」
「空腹状態を差し引いても、これほどの料理を食べたのは初めてだ!」
と、イリナとゼノヴ
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