第六章 正義の在り処編
第二百二話 『シホの新たな世界』
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ん! ここは必殺の!」
キャスターは呪術を使わずに走り込みをして何度も「去勢拳ーーーッ!!」と蹴りを叩き込んでいた。
周りからは魔術を使えよ!と全力ツッコミを受けていたがキャスターは己の道を走っていた。
「志貴! いっくわよ! アサシンに後れを取らないようにね!」
「あぁ! 俺たちの力を見せる時だな!」
志貴とアルクェイドがいつも通りの仲の良さで次々と切り裂いていった。
………敵味方のサーヴァントが入り乱れて黒い獣を次々と葬っていた。
それでなのは達も勇気づけられて「みんな! ここで防がないとミッドチルダは地獄になる! だから本気を出すよ!!」となのはが叫び、全員が『おー!』と叫んで魔導師組も次々と立ち向かっていった。
そんな中、ゼストが、
「お前達はどうするのだ………?」
地獄のような戦場の中でいまだにロボ達ブリューナク隊は意気消沈していた。
「オジキ………俺は、どうすれば………?」
ロボは心の支えを失ったために戦う気力を無くしていたのだ。
しかしゼストがロボの肩に手を置き、
「少年よ。今はジグルドのためにも戦う時ではないのか………? そしてお前たちの大将はミッドチルダになにを思っていたか思い出せ!」
ゼストがのジグルドが何をもってしてこのクーデターを起こしたのかを語り、ブリューナク隊を勇気づける。
そして、
「俺はこの戦場に行く。お前たちもジグルドを思うのなら、立ち上がれ……」
そう言ってゼストは黒い獣の群れへと進んでいった。
「俺は、俺は!」
「若! おじ様のためにもここは立ち上がりましょう!」
「ああ! セイラ! いくぞ!」
「はい!」
ロボとセイラは立ち上がった。
そして凰華とティーダも「そうだな」と再びデバイスを握りしめて、
「いきましょうか、獅堂陸曹」
「そうだな。ティーダさん! みんな、立ち上がれ! 今こそジグルド提督の弔い合戦を開始するぞ!!」
『おーーー!!』
凰華の鼓舞する言葉でブリューナク隊は全員士気を取り戻して立ち上がり次々と向かっていった。
そう、敵味方関係なく全員が一致団結して黒い獣に立ち向かっているのだ。
この光景を見られないジグルドは、しかし死んでもみんなのことを見守っているだろう。
「オジキ! 見ていてくれよ! 俺は最後まで戦って見せる!」
それでロボはブランカを振るって黒い獣を打ち倒していく。
………しかし、全員が立ち向かったはいいがやはり数が多すぎたためになかなか攻勢に出れないでいた。
そんな時にはやてが接近戦にまで追い込まれてピンチになる。
「くっ! やられる!?」
黒い獣の爪がはやてに迫ろうとしたその時だった。
『おいおい………情けないぞ。我がうつしみよ?』
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ