SAOの終演
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が駄目なんだよ!」
「だまれぇ!!」
俺は足を八の字にして直立し、両腕を逆八の字に構える。
それに構わず走ってくる北見は、もう何も見えていないようだった。
「不動…砂塵暴!」
北見が射程距離内に入ったのを見計らい、師匠直伝のこの技を放つ。
「ぐぼぉあがぁああ!?!?」
北見の見た目には何ら外相はない。
しかし現実ではどうなのだろうか?
この技は衝撃を内部で爆発させる技で、師匠は空手会の禁じ手と言っていた。
北見のHPはレッドゾーン。それも数ミリしか残っていない。
「北見君…」
俺の隣にヒースクリフが立ち、未だ痛がる北見を見下ろす。
「北見君。君の敗けだ。これでゲームはクリアされる」
そう言うとヒースクリフはウインドウを開いて一つのボタンを押した。
すると北見の体が光る。
「私の権限を返してもらう。
北見君。君とは二度と会うことは無いだろう」
ヒースクリフは静かに剣を抜いた。
そして俺に目配せをして、俺はそれに答え、数歩さがる。
「去らばだ、北見君!」
ヒースクリフは剣を振りかざし、北見の頭部へと真っ直ぐに振り下ろした。
北見はポリゴンの欠片にもならず、まるでそこに体があるかのように息絶えた。
「……良かったのか?」
「……勿論だとも。さぁ、これでゲームはクリアだ。
今すぐ全プレイヤーをログアウトさせよう」
ヒースクリフは右手出はなく左手を振り、システムウインドウを開いた。
その色は青ではなく紫で、これがプレイヤーと管理者の違いなのかと思った。
「……よし。
時期、我々もログアウトする。
キリト君、アスナ君、クライン君、エギル君、そして拳士君…向こうで会おう」
「ちょっと待て!何で俺だけリアルネームなんd………!」
最後まで言い切れず、俺の…俺達の姿は光に包まれてその場から消えた。
最後にみたヒースクリフの顔は、とても暖かな顔をしていた。
「ん………ふぅ…」
「拳ちゃん!」
目が覚める。
何時かの薬品の匂いと清潔感のある病室。
「ただいま母さん。
あれ?研究所にいたんじゃ…」
「また長くなると思って病院に搬送したのよ。
それで、起きたって事は…」
「ああ、クリアしたよ。
多分茅場さんも起きてる」
「…そう。よかったわ」
母さんはそう言うと携帯を取りだし、何処かへと掛け始めた。
俺は着替えを始めて一息つく。
兎に角これでSAOは終わったと見て良いだろう。
だが恐らくアスナを含んだ300のプレイヤーは戻ってない。
…フェアリィ・ダンス……か。
行くしかないな。
「拳ちゃん!茅場主任のところへ
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