SAOの終演
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キリトを殴り飛ばした。
飛んでいくキリトはただ勢いに乗って壁に向かって行く。
「キリト君!」
キリトが壁にぶつかる寸前にアスナが抱き止め、勢いを殺してダメージをなくす。
「てめぇぇ!」
クラインがキレて刀を振り上げ、ソードスキルを打つ。
しかし、北見の体に当たった瞬間に衝撃波の様な者で弾かれ、エギルが居るところまで押し戻された。
「こんな相手…どうやって勝つんだよぉ!」
「持てる全てを行使しろ!それしかない!」
クラインか泣きを見て、それに俺が活を入れる。
「アスナ!キリトは無事か!」
「う、うん!だけどダメージが…」
その言葉に振り向いて見ると、確かにキリトのHPが赤のギリギリで残っているのがわかる。
俺が貰ったら一発で終わる!
「エギル、クライン!キリトを守れ!うおぁあ!」
俺は二人に指示をだし、単身で北見に突っ込んだ。
「ひゃはぁ!へりゃあ!はっはぁ!」
「くの!ちっ!だぁりゃあ!」
殴っては受け止められて反撃される。
その反撃をかわしてまた攻撃。
「しぶといねぇ!」
「てめえもなぁ!」
お互いに譲らない攻防を繰り広げ、殴る音と空気を切る音が鳴り響く。
「ひひゃあ!」
下から掬い上げるように腕を振るった北見。
俺はそれを利用して後退し、距離をとって深呼吸する。
「くっそ……打つ手がねぇ…」
俺は頬の汗を拭い、構え直す。
「そんなにゆっくりしてて良いのかなぁ?ほおら」
北見の頭上に現れるウインドウ。
先程と変わらずプレイヤー達が戦っている。
「なっ!?」
「そんなっ……!」
そしてとうとう、1人プレイヤーが倒されてしまう。
それを見た俺達は、恐怖と焦りに追いたてられる。
「ここまでで死んだプレイヤーはぁ…?
何と!8人死んでるねぇ!」
「てんめぇ………!」
笑い、楽しむように言う北見に俺は怒りを覚えた。
「出来たぞケン君!」
突如、ヒースクリフが声をあげ、合図を送ってきた。
「っしゃあ!これで俺達のHPは減らなくなった!今のお前と同じ状況だ!」
「なぁるほど。だが私に勝てるわけではなぁい!」
「それはどうかな?総員突撃!」
俺は全員に突貫の指示を出して走り出した。
起き上がったキリトも復帰し、文字どおり全員が北見に向かって走る。
「ああああああああああ!!!」
北見は迎え撃たんとばかりに勢いをつけ、俺に向かって拳を突き出す。
「がら空きだぁ!」
クラインが開いた腹部に切り込む。
「足元がお留守だぜ!」
エギルが武器で力任せに足を払う。
「おおおっらぁ!!」
キリトが倒れた北見に
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