空白期 第22話 「レーネの相談」
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うだ。
「だから……私はレーネさんが母親になるのが、レーネさんにとってもショウくんにとっても幸せな道だと思うわ」
「桃子くん……」
「そうね。どんなにしっかりしててもあの子はまだ子供。誰かがきちんと見守ってあげないといけないわ。それに……母親になればあなたも変わるかもしれないし、なったほうがいいんじゃないかしら? 困ったことがあれば、いつだって相談に乗るし」
「リンディ……別にここで棘を入れる必要はなかったのではと思うんだがね」
「残念だけど、私は桃子さんみたいに甘くはないのよ」
「まあまあおふたりとも……私も母親になったほうがいいと思いますよ。保護者と母親では、繋がりの強さに違いが出てきますし」
確かにそれはある。フェイトの保護責任者だった頃の私と、母親になった今の私では彼女に対する想いが格段に違う。
―――保護責任者の頃は、どうしても遠慮が入ってしまっていたのよね。でも今は好きなだけ愛情を注ぐことができる。煩わしく思ってないか不安だったけど……感謝の気持ちだってプレゼントをくれたんだからそんなこと思ってないわよね。
「……そうだね。ありがとう、みんなのおかげで決心が着いたよ。ゆっくり話す時間を作って、あの子と話すことにする」
「はい、頑張ってください。もしもそのとき体調が悪かったとしても、私がどうにかしてみせますから。……そういえば、ショウくんが養子になるということは名前が変わるんですよね」
「ん? あぁ確かに……でも私は自分の名前にあまり興味がないからね。本名よりも愛称で呼ばれることのほうが多いし。名前に関しても、あの子の意思を尊重するだろうね。ただ私がまず変えることになったときは……桃子くん、悪いが手伝ってほしい。あまり漢字とかには慣れていないから」
「ふふ、そのときが来たらいくらでも付き合いますよ。それに定期的にこうして集まりたいですね。子供達の成長とか話したいですし」
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