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転生とらぶる
マブラヴ
0847話
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てアクセル・アルマー代表のおかげで助かりました。一言お礼を申し上げたくてこうして通信を送らせて貰った次第です』

 マリューの隣に立ち、小さく首を横に振る。

「こっちとしてもこの世界でこれ以上BETAの勢力が強くなるのは困るからな。それにシャドウミラーの戦力を国連にいる者達へと見せつけるという意味でも丁度良かった」
『いやいや、パフォーマンスというだけであれ程の戦闘を行えるというのは……ただ、戦闘序盤に使った核兵器と思われる武器、あれはいけませんよ』
「安心しろ……と言っても安心できないかもしれないが、あれはフレイヤというシャドウミラー独自の武器だ。放射能汚染の類もない。いや、寧ろ放射能と言えば戦術機が使っている劣化ウラン弾の方が余程危険だとは思うがな」
『それは……』
『確かにそれは事実だろう。しかし君達の世界では違うかもしれないが、ドイツの件もあってこの世界では核爆弾に対して拒否反応を示す者が多いのだよ』

 そう通信に割り込んできたのは、こちらもまた中年の男だった。頭部にターバンを巻いており、いかにも中東の人物と思しき存在。
 年齢的にはボヌムと同じか、少し上くらいだろう。

『名乗るのが遅れましたな。私はサリーダ・ウシーナ少将。アラビア半島の中東連合の司令官を務めています』

 堅苦しい口調でそう名乗るサリーダ。
 なるほど、この2人に国連の指揮官を合わせた3人がアラビア半島を守っていた軍のトップか。
 そう納得しながら、口を開く。

「まず言っておくが、フレイヤは核爆弾ではない」

 核兵器ではあるが、核爆弾ではないのは事実だ。殆ど言い訳でしか無いが、それでもこの世界の住人の知っている核爆弾とは全く違う存在であるのは事実。
 そして何よりも、BETAのように数だけは多い敵と戦うにはフレイヤというのはこれ以上無い程に有効な兵器でもある。
 もしこれが強力な放射能を撒き散らすような物ならさすがに使用を躊躇するが、フレイヤならその心配は全く無い。そうである以上は積極的に使っていくべきだろう。
 そんな風に考え、アフリカ連合、中東連合の指揮官へと説明し、暫くの間通信での会談を行うのだった。
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