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転生とらぶる
マブラヴ
0847話
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いがあってな。そんな時間がないんだよ」
「へぇ、お偉いさんねぇ……さすがに国の代表ともなれば色々と大変そうだな。パイロットの俺は気楽に腹ごしらえでもさせて貰うよ。ま、頑張ってくれ」

 そう告げると、肩を軽く叩いて去って行く。
 腹ごしらえか。俺も何か食べたいところだが……
 ちなみに、シロガネの中で食える料理は当然ホワイトスターのものなので、それなりに美味い。……とは言っても、さすがにマリューの手料理や超包子の料理程に美味いわけじゃないが。
 それでもこの世界の住人にしてみれば、合成食と比べるとかなりの味を誇っているだろう。
 そんな風に考えつつブリッジへと到着すると、そこでは何故か笑みを浮かべて談笑をしているマリューの姿が。
 そして談笑の相手は黒人の40代程の中年の男だ。

『はっはっは。いやぁ、本当に助かりましたよ。どうでしょう? よろしければ一度こちらに来て貰えませんか? アフリカの名物料理をご馳走します。何しろ、貴方のようにお美しい艦長さんだ。来ていただければ、兵士達の士気も高くなりますよ。それに、兵士達もシャドウミラーの皆さんには是非お礼言いたがっていますし。……ああ、勿論私もですよ? 絶体絶命とも言える状況で、アラビア半島を失いかけたところに現れた白銀の空中戦艦。……派遣されている国連軍の方から話は聞いていましたが、実際にこの目で見るととても言葉では言い表せない程でした』
「いえ、そんな。この世界の人達の奮戦があってこそですわ。何しろ長年ここでBETAを食い止めていたのですから」
『艦長のような美人にそう言われると、有頂天になりそうですな』

 豪快に笑っている黒人の男と、その褒め言葉を笑みを浮かべつつ交わしているマリュー。
 つい少し前にはBETAのアフリカへの侵入を死にものぐるいで食い止めていた筈が、ここに漂っているのはどこの街中のナンパだと突っ込みたくなるような光景だった。

『ん? おや、そちらは……?』

 映像モニタ越しに俺に気が付いた黒人の男が、俺へと視線を向けながらそう告げてくる。
 その視線を追って、俺の姿を確認したのだろう。マリューが振り向き、どこか安堵の表情を浮かべているのに気が付く。
 マリュー自身、魅力的な女だったからな。この手の類のやり取りに慣れていない筈はないんだが。

「彼がアクセル・アルマー。シャドウミラーの代表です」

 その言葉がマリューの口から出ると、黒人の男は一瞬驚いた表情を浮かべるが、その驚きは次の瞬間には笑みに塗り替えられた。
 ただしその目は決して笑みだけではなく、どこか鋭い光が宿っている。

『ほう、貴方が……失礼しました。私はアラビア半島の防衛を任されているアフリカ連合軍を率いているボヌム・アシエ准将です。今回はシャドウミラーの……そし
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