マブラヴ
0847話
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ちょうだい。本当ならニヴルヘイムでもいいんだけど、あっちはあっちで今は色々と忙しいらしいから』
「……ニヴルヘイムが忙しい? 何かトラブルでもあったのか? BETAには攻撃された様子は無かったが」
と言うか、そもそもニヴルヘイムが転移してきた時には既に光線級は全滅していたし、重光線級も同様に殆ど数が残っていなかった筈だ。……いや、もし重光線級が数百匹、数千匹単位でいたとしても、ニヴルヘイムが展開している幾重ものバリアは突破出来ないだろう。
更に何らかの理由でレーザーが命中したとしても、ニヴルヘイムの装甲は新型のPS装甲だ。ビームやレーザーと言った光学兵器は軒並み無効に出来る程の性能を持つ。
だが、そんな俺の疑問に戻ってきたのはマリューの深刻そうな顔……ではなく、苦笑。
「ほら、ニヴルヘイムは機動要塞ということもあって、かなり広いでしょ? だから、レモンが捕らえるように命じたBETAをニヴルヘイムに収容しているのよ。そっち関係で忙しく動いているわ。……エザリアが色々と大変そうだったけど。それと、量産型Wが念のためにニヴルヘイムの運用データを調べたりもしているわね」
「……ああ、なるほど」
確かにニヴルヘイムの実戦初運用を思えば、そのデータは色々と必須だろう。改良にも役立つだろうし。
「けど、BETAは安全なんだろうな? ニヴルヘイムの中に収容したとして、その内部で暴れられたりしたら洒落にならないぞ?」
『基本的にはイルメヤのスパイダーネットで手足を縛って動けないようにしているし、光線級に関しては仲間を決して撃たないという習性を利用してBETAの身体で前後左右と上下を囲んでいるそうよ』
「……なるほど」
確かにレモンがその辺を疎かにするというのは考えにくいか。そもそもニヴルヘイム自体が技術班の結晶であり、即ちレモンにとっても大事な存在なのだから。
「了解した。取りあえずそっちに関してはレモンに任せる。ただ、危険性については念押しをしておいてくれ。俺はこれからシロガネに着艦する」
『ええ、待ってるわ』
短く返事をし、通信が切れる。
……さて、アフリカ連合軍に中東連合軍か。どんな話があるのやら。
向こうにしてみれば俺達の事情を少しでも知りたいといったところだろうけどな。
当然国連の方から俺達の情報についてはある程度渡っているだろうし。
そんな風に考えながらシロガネの格納庫へと着艦し、そのまま量産型Wに整備を任せてブリッジへと向かう。
「お、アクセル。お前も戻ってきたのか。どうだ、ちょっと腹ごしらえでもしないか?」
その途中でムウと遭遇するが、今は色々と急いでいるので立ち止まって会話をしている場合じゃない。
「悪いな、今からここを守っていた軍隊のお偉いさんとの話し合
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