暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0847話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いたという理由も大きいんでしょうけど』
「イルメヤが23機、か。まぁ、地上で圧倒的多数のBETAに周囲を完全に囲まれた状態で戦い抜いたと考えれば、被害は寧ろ少ないのかもな」

 イルメヤのメインの武器は、その尾から放たれる実弾兵器のガトリング・フォトンとビームガトリング砲だ。その威力はBETAに防げるものではない為に、基本的に近距離攻撃しか持たない中衛の要撃級、戦車級、闘士級、兵士級を相手にしてここまでの被害の少なさで済んだのだろう。

「機体やパーツの回収は?」

 KMFやMSならともかく、無人機でもあるメギロートやイルメヤに関してはシャドウミラーの中でも主戦力だ。それを考えれば、シャドウミラーとしての利益を考えてもこの世界の住人に対してパーツを回収されるのは避けたい。
 だが、マリューにしてもそんな俺の懸念は既に理解していたのだろう。……いや、技術班にいるからこそ、俺より正確に理解していたと言うべきか。ともあれ、そんな俺の言葉に笑みを浮かべて頷くマリュー。

『問題無いわ。メギロートとイルメヤに命じて既に回収済みよ。それに壊された機体はこっちでもBETAの能力を調べるという意味では色々と有益だしね』

 さすがに技術班のNo.2だけはあって素早い。

『それと……アフリカ連合軍と中東連合軍の方から会談の要請が来ているんだけど。どうする?』

 地上で生き残りのBETAを探しているメギロートやイルメヤを眺めて感心していると、突然マリューからそんな風に声を掛けられる。
 だが、会談か。必要か? ……いや、必要なんだろうな。
 そもそも俺達がアラビア半島にやって来たのは、シャドウミラーとしての戦力がどれ程のものなのかをこの世界の住人に……より正確にはニューヨークの国連本部ビルに集まっていた各国の代表へ見せつけるという理由がある。
 その名目として利用されたのが、今回のBETAがアラビア半島へと侵攻してきた際の救援だった訳だ。
 それを思えば、やはりこの会談を断る訳にもいかないだろう。
 それにアフリカ連合軍も中東連合軍も組織としては一応国連の下に入ってはいるが、それでも1国からの会談要請となると無碍にしない方がいい。
 派遣されている国連軍の司令官から会談の要請が無いのは、ニューヨークの方から既に何らかの指示がされていると見て間違いないだろうが。

「通信でなら受けると向こうに伝えてくれ。それと、ニューヨークの国連総会の方には?」
『そっちはレオン経由で既に情報がいっているわ。……まぁ、私達が言わなくても通信映像でこの戦いを見ていたのは間違いないでしょうけど』

 だろうな。そもそも、こちらの戦力を見せるつもりだったんだから、見て貰ってないと意味が無い。

『ともかくアクセルは一旦シロガネに戻ってきて
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ