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Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
5 死染めの街
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見据えたのは言うまでもない。
騎士は手に持っていた兜をその場に放り落とすと、
「生涯無敗を誇ったはずの俺だったが...。流石に上には上がいるものなのだな。」
自嘲気味に笑いながら言った。
「あの剣はくれてやる。俺の騎士としての最期の誇りだったが...。お前に受け取られるのならば本望だ。」
「遺す言葉があれば聞かせろ」
剣士は腰に左手の円月刃を収めるとそう聞いた。
「・・・最期に貴様と闘えた事に心から感謝し、誇りに思う」
そう言ってふっと笑うと、騎士は眼を閉じた。
「俺もお前に敬意を表し、この言葉を贈らせてもらう。...敵ながら見事だった。」
噛み締めるようにそう言い放つと長剣を振り下ろした。その一撃が騎士を斬り伏せる。
鎧に包まれたその体はポリゴンの欠片となって散っていった。
長剣を納めると地面に突き立ったままの剣を抜いた。
吸い込まれるように美しく、スラリと伸びた直剣を鞘に納めインベントリにしまう。
と、クエストの完了通知が視界に飛び込んだ
空を覆っていた闇が晴れ、日の光が差し込める
「第25層【サンフィオール】、
開放完了
(
リベレート
)
」
夜明けとともに輝く太陽を眺めながら、独りそう呟いた。
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