帰還と戦闘
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かで武器を投げるか?」
エギルがそんな提案を持ちかけるが当然却下。
「見たところ横凪ぎにしか振られてねぇみてぇだし、上から攻撃するとか?」
次に提案したのはクラインだった。
「そんな土壇場で上手く行くわけが……まてよ?
確か一層の時にケンが……」
「「ああ!」」
キリトは第一層でケンがエギルと共闘して見せたあの連携を思い出す。
それに釣られるようにアスナとエギルが声を出した。
「待ってくれ。それを実践するならバランスが必要になるだろう。
ケン君ならいざ知らず、他のものがそれ相応に成し遂げられるかが不安要素だ」
ヒースクリフが作戦に待ったをかける。
「でもやるしかない。
だから…俺がいく」
キリトが胸にてを当てて立候補した。
「……チャンスは一度…失敗はそのまま死を意味する。
それでもやるかね?」
「ああ。それしか道はない。エギル」
「…ああ。やるぞ」
真剣な顔つきでキリトとエギルは互いに指定の位置へと歩く。
エギルは触手が届くギリギリをポイントにし、武器を構えてキリトを待った。
「行くぞおおおお!」
キリトは走りだし、エギルの手前に降り立つように跳躍した。
エギルはキリトの足の裏を叩き上げるように武器をふり、キリトを打ち上げる。
「っ!キリト君!」
「不味い!」
「キリトぉぉお!」
結果は失敗。
触手が回る中心点より1m程の右にずれてしまい、このまま落ちれば触手の餌食になってしまう。
「いやぁぁ!」
アスナはキリトを助けようと飛び出そうとしたが、隣にいたクラインに止められた。
「ダメだ!アスナさんまで死ん「エギーール!」な、なんだぁ!?」
死んじまう。
クラインがそう良いかけたとき、彼の横を素早く通りすぎて行った者がいた。
その声に呼ばれたエギルは、走ってきた人物に驚くものの、瞬時に理解して武器を構えた。
そして――
「「いっけぇぇぇえ!!」」
エギルは一気に振り上げ、駆けつけたプレイヤーを打ち上げた。
「キリトぉぉお!」
エギルに打ち上げられた俺は一直線にキリトへと向かっていき、空中でキャッチすることに成功する。
「ケン…!?」
「決めるぞキリト!」
「ぇあ…了解!」
俺とキリトは空中で手を取り合い、俺はキリトを回転する触手の中心、ディープブラッドの本体へとぶん投げた。
「うおおおお!」
キリトは飛びながら剣を構え、ディープブラッドの触手を切り裂いた。
「キリト!スイッチ!」
俺はそう言いながら、打ち上げの勢いで壁まで到達したことを利用し、
壁を蹴ってディープブラッドへと突貫する。
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