許す慈悲は人殺しを育てる
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る
君麻呂の手首から飛び出した骨を避けて距離をとった
どこからでも骨を出せる
厄介だな
「そう言わないでくれ、大蛇丸様の野望をお助けできる大切な力なんだ」
指から骨が打ち出され、僅差でチャクラを練り終わる
「そうかい・・・オレの知ったことかよ!火遁・業火九球!」
狐火で燃やしつくし、相殺する
オレの狐火を見て、君麻呂の顔色が変わった
「・・・小柄、吐血、乳白色の髪、小刀、そして・・・炎
そうか
キミが
キミが大蛇丸様に火傷を負わせた、不届き者かァッ・・・!」
・・・大蛇丸信者として、許されない所業をオレは仕出かしている
完全にブチ切れた様子の君麻呂の攻撃を何とか避けつつ、距離を保つ
「死ね!」「木の葉旋風!」「いけ・・・!」
迫りくる骨が飛び出した黒い影に弾かれ、その骨を覆う砂
「リー先輩・・・それに・・・」
名を呼べば大きく頷いたリー先輩
手術、成功したんですね
「・・・誰だ?」
骨の刀を生成し、構える君麻呂
「木の葉同盟国、砂の忍だ」
そこは、名乗ってあげようぜ
「砂の、我愛羅・・・」
名を呼ぶとこちらに向き直った
「・・・泣いてないのか」
は?
「いや、別に泣かないけど・・・?」
「何故泣いていない」
間髪入れず問われる
何故って言われても・・・
「先輩、この人わかんねえ」
「ボクもさっぱりです」
「何なんだお前たち」
呆れかえらないでくれ君麻呂
「・・・コンとやらは泣いているんじゃないのか」
・・・
「それは誰から言われた?」
「うずまきナルトだが」
・・・もしや
”あの病室で泣いていた奴がコンっていうんだってばよー”
みたいな紹介をしたのか?!
もしくは”いっつも泣いてるんだってばよ!”みたいな紹介か!?
確かにオレは涙脆いがそこまで泣いていない、泣いていないぞ
「・・・もう、いいや・・・真面目に戦おう・・・」
「真面目だが」
「黙ってろ」
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