第四章
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だった。しかしやや俯いたその顔の包帯はそのままである。
「だからね」
「それで。知ってるよな」
「私の目のことよね」
「そうさ。駄目だってな」
見えないということだった。もう。
「それも両方共」
「そうよ。もうね」
「それでもな。角膜移植で見えるらしいな」
リチャードは医師からこのことも聞いていたのだった。
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