第九章
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好きなだけ飲んでくれよ」
「あの時のお礼か」
「そうさ、けれど御前に何かあったらな」
そうして頼まれたその時はというのだ。
「願いは聞かせてもらうからな」
「あの時言った通りか」
「ああ、そうさせてもらうからな」
彼もだ、そうするというのだ。
「宜しくな」
「それじゃあな」
「何時でも言ってくれよ」
「その時は頼むぜ」
二人で笑って言うのだった、そうしてカルロスはその奢りの酒を飲んでだ。親友と気持ちよく語り合うのだった。
願いは聞く 完
2014・7・29
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