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大陸の妖精
大地の怒り
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綱が徐々に圧力を増していく



ジョゼ「ハートフィリアの金をキサマらが自由に使えたとしたら・・・間違いなく我々よりも巨大な力を手に入れる!!それだけは許してはおけんのだァ!!!」


エルザ「がっ・・・ぁぁあああ!!!」


ジョゼの綱がエルザを握りつぶそうとしたその時



衝撃波が綱を斬り裂き、同時にジョゼを遥か後方に吹き飛ばす


綱から解放されたエルザはそのまま倒れ落ちそうになったが、ある人物がそれを抱きとめた



ジョゼ「な、何だ今のは・・・!!?」


エルザ「!!」


エルザは自分を抱き上げている人物を見て驚く



アルト「悪いエルザ、遅くなった・・・後は俺に任せてくれ」


エルザ「アルト!!何故ここに!?」


アルトは抱き上げていたエルザを地面に下ろした後、ゆっくりとジョゼに歩み寄る



エルザ「俺に任せろって・・・まさかジョゼと戦う気つもりか!?」


アルト「あぁ」


エルザ「駄目だアルト!いくらお前といえど今回ばかりは相手が悪―――」


アルト「何回も言わせんな」


そう言ったアルトはエルザの方に向き直る



アルト「後は俺に任せて下がってろ」


エルザ「!!」


アルトの瞳には今までとはとごか違った雰囲気の『闘志』がしっかりと刻まれていた



エルザ「(この感じ・・・!!)」


アルトの闘志の目を見たエルザはふと思い出す


昔、一度だけ本気で怒ったアルトの姿を見て感じた事を



アルト「ギルドの建物だけじゃなく、マスターやルーシィ・・・エルザまで傷つけやがって・・・」ギリッ


ジョゼ「誰かと思えば貴方でしたか、アルトレア・ウィルダント・・・随分と粋がって―――!?」


言葉の途中で何かを感じ取ったジョゼの表情が一変する



アルト「グレイ・・・エルフマン・・・そして戦えないミラさんまで・・・よくも・・・絶対に許さねェぞ・・・!!!」ゴゴゴゴゴ


アルトの感情を表すかのように大地が小刻みに揺れ、壁や地面の所々に小さな亀裂が入る



ジョゼ「(な、なんだ・・・この魔力は・・・!!?)」


エルザ「(こ・・・これほどとは・・・!!)」


そして次の瞬間、アルトの身体から膨大な魔力が爆発的に噴き出した




アルト「ジョゼェーーーーーーー!!!!」ドォォオオオオ



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